親の在宅ワークも子どもの勉強もはかどる!「ファミリーシェアオフィス」のつくりかた

家族・人間関係

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2021.12.26

家事シェア研究家の三木智有です。今回は、親の仕事スペースと子どもの勉強がはかどる「ファミリーシェアオフィス」について、お伝えします。

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この2年ほどで、家で仕事をしたり、勉強をすることが増えました。
そうした中、モヨウ替えの相談でもこれまでのように子どもにひと部屋ずつ与えることが難しいなという悩みが多くなっています。

悩む親出典:stock.adobe.com

大人も在宅ワークをする機会が増えたため、仕事ができるスペースが欲しい。
子どもの学習デスクを日中仕事に使っているけど、使いにくい。
オンライン会議などがあると、リビングじゃなくてこもれる空間が必要。
兄弟がいて、それぞれに部屋を与えるほど部屋がない。
書斎を子ども部屋にしようと思っていたけど、在宅が増えたから迷ってる。

そんなときはファミリーシェアオフィスを検討してみると、部屋の使い方を考えるヒントになるかもしれません。

ファミリーシェアオフィスって?

書斎出典:stock.adobe.com

ファミリーシェアオフィスとは、家族みんなが使えるフリーアドレスな書斎のことです。

企業のオフィスも、テレワーク導入をきっかけにフリーアドレス化するところが増えました。それはコミュニケーションの促進や、オフィスの省スペース化ができるから。

フリーアドレスとは、個々のパーソナルデスクを置くのではなく、みんなが自由に使えるデスクにすることです。

それがなぜ、オフィスの省スペース化に繋がるのか?

パーソナルデスクは、人数分用意しなくてはなりません。そしてパーソナルデスクはスペースをたくさん取るわりに収納力が低い上、使えるのはその人ひとりだけです。
その人がテレワークをしていようと、営業に出ていようとデスクは常に常駐してスペースを使い続けます。

空のオフィス出典:stock.adobe.com

それに対してフリーアドレスだと。たとえば10人のオフィスだった場合。一同に集まる機会がテレワーク導入で減った。そのため8人が座れたら十分間に合うなら8人が座れるパブリックデスクを置けばいい。するとデスク2つ分が空き、たとえばその分背の高い収納などを置けば収納力もUPします。

これは家庭においても同じ。
子どもふたりと、パパ、ママのデスクを全部用意するのはなかなか難しい。
でも家族みんなが使える2〜3人が座れるデスクを用意すれば、日中は仕事に、子どもの帰宅後は宿題スペースに、パパと子どもが並んで一緒に仕事や勉強に、と使い方が広がります。

部屋

たとえば、このように子ども部屋をふた部屋つくった場合。
子どもたちは個室ができていいですが、たとえば親の在宅ワークスペースが作れなかったり、子どもの年齢が低い場合勉強を見てあげたりするのに、いちいち子ども部屋へ行くか、それが面倒で結局リビングでやるということになりがちです。

部屋

そこで、一部屋をファミリーシェアオフィスにして、子ども部屋は「子どもの寝室」としたとします。
すると、シェアオフィスは子どもたちの勉強も、親の仕事もできる部屋になり、子どもが寝たあとに集中したいときもしっかり使えます。さらに家族の本棚を置くことができるため、ファミリーライブラリーとしても機能しはじめます。
その分リビングも広く使えるようになってしまいます。

子どもたちは2段ベッドで同じ寝室になりますが、このときに分割してシングルベッドとして使える物を選んだり、ロフトベッドとマットレスの組み合わせにしておくと。成長してきて「別々のプライベートスペースが欲しい」となったさいに便利です。

わが家でも、ファミリーシェアオフィスを採用。
日中はぼくが仕事をして、休みの日や帰宅後は娘が宿題をしたり、いっしょに並んで仕事と勉強をしたりもしています。妻がオンライン会議などをするときも、便利です。

部屋

部屋を家族でシェアすると、広くなくても快適に使える

広い部屋がいくつもあって、家族それぞれに振り分けても大丈夫! というならいいかもしれません。でも、限られた空間の中で家族それぞれのニーズに応えていかなくちゃいけない、そんなケースも多いと思うのです。

そんなときはぜひ、「家族でシェアする」ことを考えて見てください。
デスクをシェアする、部屋をシェアする、収納をシェアする。

そうすることで、限られた空間を有効に、快適に使う工夫を見つけられるかもしれません。

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