子ども部屋を作ったはいいけど。
・あんまり部屋に行かない
・部屋で勉強をしてくれない
・どんどん散らかって物置部屋になっている
など、うまく部屋を使いこなせていないと悩んでいる親御さんも多いです。
せっかく作った子ども部屋。どのようにコーディネートを考えたら「子どもが使いこなせる」部屋にすることができるのでしょうか。
いきなり全部盛りは難しい
子ども部屋を作る3点セットがあります。それは、
・ベッド
・学習デスク
・衣類収納
部屋を作ろうと考えたとき、まず最初にこの3点セットを揃える親御さんが多いと思います。
でもちょっと待った!
はじめての子ども部屋でこの3つを全部使いこなすのはなかなかハードルが高い。
はじめての自分だけのベッドで独り寝を始める。
はじめての学習デスクで勉強をして、学用品の片付けもする。
はじめての専用衣類収納で身支度をする。
やることが全部違って、一つひとつが子どもにとっては大きな挑戦になります。
大人だって3つもの大きな挑戦を同時に与えられたらちょっとしんどくなって、放り投げたくなる。
「難しいな、面倒だな、とりあえずでいいや」とだんだん思うようになると、学習机は物置になり、衣類収納は機能せず、かろうじて寝室としての機能は果たしている。となってしまう。
「部屋でやること」として、当たり前のようにこの3つを最初から与えがちですが、子どもにとっては一つひとつが人生初の挑戦なんだということを忘れないでください。
年齢別部屋づくりのステップ
この図は、子どもの成長に合わせた部屋の役割ステップアップを示しています。
年齢はあくまでも目安ではありますが、お子さんの性格や成長に合わせて部屋でやることを増やしていきます。
まず、未就学〜小学校低学年くらい。この時期にはじめての子ども部屋を与える親御さんも多いです。
このときによくある失敗は、未就学時代にプレイルームとしてオモチャを置いて、そこで遊んでもらうための部屋にしたのに、リビングでばっかり遊んでしまい物置になっている。
せっかく就学祝に学習デスクを買ってもらったのに、1週間ほどで使わなくなった。
など。
子ども部屋がリビングと隣接している、一つつなぎになっている、など常に親の視線を感じられる間取りになっているならこうした失敗も起こりにくいです。でも、2Fや廊下を歩いた先に子ども部屋がある場合はどうしてもそうなりがち。
なので、子ども部屋の最初の役割は「寝室」がお勧め。そこで「独り寝」の練習をするのです。
オモチャやデスクを置いて、日中そこで過ごすようにと言うのはもう少し先のステップ。
最初は、眠るまで一緒に添い寝をしたり、寝かしつけをしたりすると思いますが、少しずつひとりで寝起きできるように。すると、だんだん自分の部屋に慣れていきます。
子ども部屋を寝室にする同じタイミングか、自分で身支度の練習をはじめる年齢になったら衣装ケースや子ども用クロゼットなどを置いて身支度の練習をはじめます。
起きたらその部屋で着替える。自分の服を自分で管理する練習をはじめる。それまではリビングなどで親が子どもの洋服を全部管理していたのなら、これを機に子ども部屋にまとめるようにしてもいいでしょう。
小学生のうちはリビング学習をしているご家庭もあるでしょう。
その場合は、リビングやダイニングの近くに学用品を収納できる棚をつくるなど、リビング学習の環境を整えます。
子ども部屋には学習デスクの前に、本棚を。
小学生になると本類がどんどん増えます。教科書、参考書、図鑑、漫画、ドリルなど。
デスクよりもまず必要なのは、これら書籍が増えてもちゃんとしまえるための本棚の準備です。デスクを置いたために本棚が置けない、となればデスクの上が本で中途半端に溢れるだけ。
だからこそ、まずは大きめの本棚を用意してあげましょう。
そして子どもが「自分の部屋で勉強したい」と言うようになったら、そのときがはじめて学習デスクを置くときです。
ただ与えられた物ではなく、自分で欲しいと思い使うイメージがちゃんと持ててから買うこと、そして机の上以外にちゃんと収納スペースがあること、これが学習デスクを使いこなすための条件になります。
子ども部屋の「見た目」より、使い方をゆっくりマスターすることが大事
子どもがウキウキするような素敵なインテリアにしてあげるのは、子どもにとっても楽しいし素敵なことです。でも子ども部屋は「作って終わり」ではありません。
徐々に部屋を使いこなしていけるように、ともに準備をしてあげてください。