「孤育て」は未就学の親だけの問題じゃない
子どもが生まれると、少しずつ色んな人との繋がりが増えていきます。
保育園の先生、パパママ友、ご近所さん、両親学級で知り合った親友など。普段からよく顔を合わせたり連絡し合う人たちもいれば、たまにしかお話しない関係まで、関わりも様々。
昔から、「孤育て」に陥ってしまうことの怖さは語られています。
それでもコロナ禍で、人と会うことが減ってしまったいま。なんと6割ものママが「孤独」を感じているとの調査もあります。
孤育ては、未就学の子どもを抱えている親だけの問題ではありません。
小学生になっても、学校がオンライン授業などになれば、親は仕事や自分の予定を調整して備えなくてはならないこともあります。
またちょうど今のように春休み、夏休み、と子どもが長期休暇に入っても同じように備えなくてはならなくなる。
子どもが在宅だろうがなんだろうが仕事は仕事、と自由に予定を組めるわけではない。だから、苦しさを感じてしまうこともあります。
むしろ、保育園にくらべて小学生は帰宅が早いこともあります。
保育園は6時、7時まで預かってくれたのに、就学したら2時、3時で帰宅してくる。学童もなかなか入れない。そんな状態を「小1の壁」と言います。
孤育てによって起こる問題は、「寂しい」「孤独感」というものだけでなく、実生活において失われる自由・時間による「拘束感」でもあります。
本当に、自分たちを助けてくれるコミュニティとは
だからコミュニティが大切。
それはわかっていても、人付き合いが苦手、馬が合わない人との付き合いが辛い、ということも。
じつは、ぼくもあまり人付き合いが得意な方ではありません。
大人数で仲良くワイワイやるのが好きではなく、萎縮してしまいます。
そんな人見知りさんにとっては、コミュニティという言葉自体が恐怖の対象だったりします。
でも、孤育てだって怖い。
そんなぼくが、最近強く実感したことがあります。それは、
「自分たちが、力になってあげられる人」こそが、わが家にとっての子育てネットワークだということ。
子育てのネットワークとは「自分たちを助けてくれる人」と考えるのではなくて。
気軽に「力になるよ」と言える人たちのことでした。
「もしよかったら、うちで子ども見ておくよ」
「ご飯作るの大変だったら、一緒に何か食べにいかない?」
なんて具合に。
困ったときに「ちょっと助けて欲しい」と声をかけてくれる人。
困っているのを知ったときに「手伝おうか?」と気軽に声をかけられる人。
活動を応援したいと思って、購入できるサービス。
そうした人たちこそが、本当に大切な子育てネットワークだと思うのです。
無理に集団に溶け込まなくても、「困ったときは力になってあげたい」と思える友人を大切にすること。その関係こそが、お互いに助け合えるネットワークのはじまりです。
ぜひ自分たちが、力になることができる人たちの力になっていきましょう。
それこそが、孤育てから開放される近道だと思っています。