トップショコラティエがレシピを手掛ける徹底ハンドメイド「QUONチョコレート」のおいしさの秘密 #あなたの街のショコラティエ

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 トップショコラティエがレシピを手掛ける徹底ハンドメイド「QUONチョコレート」のおいしさの秘密

2023.02.10

愛知県豊橋市に本拠地を置くQUONチョコレートは、全国57拠点40店舗を展開。子育て中のママさんや、家族を介護している方、障害を持つ方、悩みを抱える若者、LGBTQの方などが働いています。 今回は、パウダーラボと呼ばれる障害を持つ方々が1つ1つの工程を担い、総合力で170種類の自慢のチョコレートを生み出しているという、他に例を見ないミラクルな工場と、大阪阪急うめだ本店で催されているチョコレート博覧会2023に伺いました。

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レシピはトップショコラティエ

テリーヌ出典:quon-choco.com断面が美しいQUONチョコレートの代名詞「テリーヌ」

地元名古屋のデパートをはじめ、大阪、京都、新潟、鹿児島…と多くのバレンタインイベントでひと際注目されているのが、QUONチョコレート(Magic of Chocolate|QUONチョコレートプロジェクト (quon-choco.com)。一流ホテルや有名ブランドをプロデュースした実績のあるトップショコラティエ野口和男シェフが、レシピを手掛けています。

テリーヌヘーゼル全国のバレンタインイベントに出店中のQUONチョコレート。

「いい材料を正しいレシピで作れば、誰だっておいしいものが作れる。」というシェフの指導のもと、増え続けたQUONチョコレートの代名詞であるテリーヌは、限定品を含めると170種類にも及びます。例えば世界的な人気を誇る日本のお茶だけでも「抹茶」「ほうじ茶」「京番茶」をはじめ、「新潟玄米茶」「額田ほうじ茶」「島原桑茶」「桜島小みかん茶」…と他には無いラインナップ。そして、それぞれが個包装されているため、売場では気軽に好みのチョコレートをセルフスタイルで購入できます。

テリーヌ売場ずらりとテリーヌが並ぶ売り場で迷いながら楽しくショッピング。

QUONの秘密基地!?パウダーラボ

テリーヌ完成パウダーラボではQUONチョコレートのさまざまなチョコレートが
多様性を持つ多くの人たちの手から生まれています。

2021年と2022年に相次いで開設されたパウダーラボ、パウダーラボセカンドは、その名の通り茶葉を石臼を用いて手動で粉砕してパウダー状にしたり、ナッツやドライフルーツなどを細かく刻む作業を、ダウン症や知的障害など重度の障害を持つ、ここではバディさんと呼ばれる方々が担っています。

パウダーラボチョコレートを作る作業を細分化して、それぞれを個人の得意な技術で担っています。

これらの作業はパウダーラボができるまでは、それぞれ他の業者に発注していたそうです。パウダーラボで多くの作業を賄うことでコストダウンが可能になるだけでなく、重度の障害を持つバディさんの活躍の場を増やすことができました。ギフト用の箱の組み立ても、外注していた作業の1つですが、今では手先の器用なバディさんが丁寧に、そしてとてもスピーディに作り上げています。しかも、ノールック!見事です!

しいたさんノールックで美しい箱を次々と作り上げるのは、手先の器用な椎太さん。

「中には言葉でのコミュニケーションが難しい重度の方もおられますが、作業を理解したり、感情や喜怒哀楽を表現することはできるんです。チョコレートをみんなで作っているという認識があるので、向上心も上がり、できることが増えていく方もいます。それに『QUONチョコレートを世界へ!』『ショコラティエになりたい!』と言ってくれるバディさんもいて、私たちも励まされる毎日なんですよ。」そう語るのはエリアマネージャーの高須綾子さん。

高須さん可愛らしいキャンディl型のボックスを手に、
「片手でも組み立てられるボックスなんです!」と笑顔の高須さん。
バディさんへの声掛け、温かな眼差しでみんなを見守ります。

たくさんの人の手から生まれるチョコレート

こんにちは!パウダーラボには、ほとんど機械がありません。
その代わりに、あふれているのはこの笑顔

今まで、いくつかのショコラティエを訪ねてきましたが、その中でも1番「機械が少ない」のがQUONチョコレート。ハンドメイドの工程を大切にして丁寧に作られています。1つの機械がこなす作業を、数名のバディさんが手分けをしている…という奇跡のようなこのアイデアに、世界中のショコラティエが気づけば、世界中の障がい者雇用に偉大な変革が訪れるに違いありません。

テリーヌのおいしさの秘密は?

テリーヌたちテリーヌのおいしさの秘訣は、ピュアチョコレート。

こちらが出来上がったばかりのQUONテリーヌ。ひとつひとつ丁寧にバディさんの手で包装されるのを待っています。ナッツやフルーツがたっぷりな断面だけでもとてもチャーミングなこのテリーヌ、上質なカカオから作られているのはもちろん、植物油脂などを含まないピュアチョコレートでできています。ピュアチョコレートは他と何が違うかと言うと…味がきちんと終わる、のが特徴です。逆に口の中に脂や香り、粘り気が残るのが、じゃない方のチョコレート。コンビニチョコレートに多いのがこのタイプです。

テリーヌ出来上がりナッツやドライフルーツを刻むことから、包装まで…ハンドメイドが基本のテリーヌ。

切れ味のいいチョコレートのおかげで、フレーバーの味がしっかり立つのも特徴です。定番商品で特に私が好きなのは、柿、レモンレモン、ミルク、京番茶。それぞれに黒豆、醤油サブレ、ドライメロンなどが隠れているのを口の中で発見して「おっ!来た来たっ!」と答え合わせをする楽しさももれなく付いてきます。

今年のテーマは「サーカス」@阪急うめだ

お店ひと際目立つ場所にある、うめだ阪急チョコレート博覧会での
QUONチョコレートのエリア。今年のテーマはサーカスです。

毎年世界中のチョコレートが集まる、阪急うめだのチョコレート博覧会。ここでもサーカスのテントを模したQUONチョコレートのブースは、全ブランドの中でも1番の陽キャっぷりを誇っていました。とにかく会場に到着した人たちが最初覗きにくるのがここ。それくらいわかりやすくて「絶対に楽しそう!」なディスプレイにワクワク!

「QUONらしさ、を大切に」

山本さんうめだ阪急チョコレート博覧会2023QUONチョコレートブース前のイベント看板にて。
左が山本幸代さん。

「とにかく、ウチの強みを生かしたモノづくりで頑張っていきたいですね。流行りを追いかけたり、他のブランドさんの出しているものに影響されることなく、QUONチョコレートらしさを追求していきます。」と力強くお話ししてくださったのは、統括マネージャーの山本幸代さん。

お客さん老若男女問わず、他よりも多くのお客さまがサーカス会場のような
QUONチョコレートのブースにどんどん集まってきていました。
関西人の好奇心をくすぐったようです。

私が訪れたのは、イベントが始まってすぐの平日の午後で、Pで始まるあの海外ブランドや、Sで始まる人気トップショコラティエのブースにも行列はゼロ。にも関わらず、QUONチョコレートはお客さまで賑わっていたのです。山本さんの心意気がチョコレート博覧会を訪れる人たちにしっかり響いているのを、この目で目撃しました。

テリーヌの種類の豊富さは、そのままQUONチョコレートの人々の多様性に重なります。サーカスのようにワクワクと笑顔いっぱいつまったチョコレートのおいしさは、これからも無限に広がり続けます。

QUONチョコレートバレンタイン出店情報

バレンタインテリーヌ以外にもさまざまな商品とボックスがデパートに並びます。

バレンタインはもうすぐ!QUONチョコレートは全国各地のデパートで出店中です。
名古屋タカシマヤ 阪急うめだ本店 京都高島屋 そごう広島店 大丸京都店 
遠鉄百貨店 新潟伊勢丹 博多大丸 そごう大宮 岡山タカシマヤ 鹿児島山形屋
長崎浜屋 ながの東急 アミュプラザ 丸広百貨店
佐賀県みやき町 市村清記念メディカルコミュニティセンター
サガテレビJONAI SQUARE 岩田屋三越 小田急百貨店町田店 福田屋宇都宮店
福田屋インターパーク店 イオンモール熊本 本厚木ミロード

QUONチョコレート 豊橋本店 〒440-0897 愛知県豊橋市松葉町1-4
           営業時間:10:30~20:00  定休日:月曜日
 全国に40店舗57拠点!!展開中

ネットショップ:https://quon-choco.com/delivery/

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著者

みやむらけいこ

みやむらけいこ

ライター歴20年。「あなたに逢いに行きます」取材ではなく出会い、インタビューではなく会話。わかりやすい言葉で丁寧に「ひと」を伝えます。好きなものは、サーフィンと歌舞伎、主食はチョコレート。#人生はチョコレート

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