今まで間違って使ってた……。意味を間違えやすい言葉5選

カルチャー

2023.02.21

当たり前に使っていた言葉、もしかしたら間違って使っているかも……。ぜひこの機会に合っているか確認してみてくださいね。今回は、使うタイミングが多いけど意味を間違えやすい言葉5つをご紹介します。(答えが見えないよう、ゆっくりスクロールしてくださいね!)

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その1:「割愛する」正しい意味は?

割愛する

「割愛する」を「不必要なモノを切り捨てる」「省略する」意味で理解していませんか?本当の意味は……。
 

アンサー


【答え】惜しいと思うものを手放す

正しい使い方は「非常に重要だと思っている物事に対して」使います。
例えば、「ラーメンが食べたかったけど、人気店で行列ができていたから割愛しよう」など。この場合、本人はとてもラーメンが食べたかったのに惜しいという意味になります。

「割愛」は元々仏教の用語です。“人や物事に対する愛着の気持ちを断ち切ること”を言い、出家する際に離れる家族や故郷への愛着を断ち切る、という意味で使われます。

その2:「浮き足立つ」正しい意味は?

浮き足立つ

「浮き足立つ」を嬉しい気持ちを表現するときに使っていないでしょうか?実は、違う気持ちを表した言葉なのです。

 

アンサー

 

【答え】不安や恐れで落ち着きを失う・逃げ腰になる

「期待で浮かれた気持ちになりそわそわする」など嬉しい気持ちを表した言葉ではなく「恐れや不安で落ち着かなくなる様子」を表す言葉でした。意味を理解しても「間違いやすい」と感じたときは、語源を知ると覚えやすくなるかもしれません。
この「浮き足立つ」は、かかとが地についていない“つま先立ち”の状態が語源になっているという説があります。
“つま先立ち”をしている状態を想像すると……フラフラと不安定でバランスがとれない様子が思い浮かびませんか?
その様子から「不安で落ち着かなくなる」という意味になったという考えがあります。

その3:「失笑する」正しい意味は?

失笑した 正しい意味は?

「失笑する」を「笑いも出ないくらいあきれる」意味で使っている方、多いのではないでしょうか。実は違う意味なのです。

 

アンサー

 

【答え】こらえ切れず吹き出して笑う

「失笑」は、思わず吹き出してしまうこと。なので、本来笑ってはいけないシーンなのに、つい堪えきれず出てしまう笑いのことを指します。

例えば「予算会議の途中、上司の振る舞いに思わず失笑した」のように使います。

なぜ「失笑」が意味を取り違えられやすいのかというと、「失」という文字に、マイナスイメージが強いせいかもしれません。失笑の意味は「笑いを失う」わけではないのです。

ちなみに「冷たい笑い」を表現する言葉は、そのまま「冷笑(れいしょう)」。冷笑には、「蔑み、嘲笑う」という意味があるので、ちょっと怖いですね。ちなみに「冷笑」に送り仮名をつけると「冷笑う(せせらわらう)」になります。ますます怖い気がするのは、私だけでしょうか……。

その4:「御の字」正しい意味は?

御の字 正しい意味は?

「1000円で買えれば御の字だ」「70点取れれば御の字だ」こんな風に使われる「御の字」。正しい意味はいったい……?
 

アンサー


【答え】大いにありがたい

「御の字」を広辞苑で調べると「最上のもの」「極上のもの」とあります。※「広辞苑 第6版」(平成20年・岩波書店)

「1000円で買えれば御の字だ」は「1000円で買えれば大満足だ」という意味になります。でも正解を聞いても、納得できない人が多いと思います。それは、現代では言葉本来の意味から、少し違った意味で使われることが多くなったから。

例えば……「100万円もらえれば、御の字だ」という文章の意味を考えると、本来なら「100万円ももらえるなんて、サイコー!」ですが、現代人の多くは「100万円もらえるなら、まぁ妥当かな」と訳している人が多くなっています。

その5:「情けは人の為ならず」の正しい意味は?

情けは人の為ならず 本来の意味は?

「情けは人の為ならず」を「人に情けを掛けて助けてやることは、結局はその人のためにならない」だと思っている人。本当の意味、実は違うのです!
この問題、平成22年度の文化庁による「国語に関する世論調査」では間違っている人が45%以上だったんだとか……。

あなたはわかりますか?

 

アンサー

 

【答え】自分のためにする行い

「情けは人の為ならず」。この一文だけ見ると、困っている人を助けるのは、その人のためにならない。という意味に捉えてしまってもしょうがありません。事実、相手を成長させるために、あえてこの文章を誤って使っている人も多い一文です。ですが、この文には隠れた続きがあるんです!

「情けは人の為ならず……人に情けをかけておけば、巡り巡って自分に良いことが返ってくる」そう、相手のことを思ってではなく、自分のために善い行いをしようという文章だったんです。損得を考えずにする善行は、結局自分を救ってくれるということなんです。

「情けは人の為ならず」。お互いに助け合って生きたいですよね。

 

今回は、5つご紹介しました。間違って使っていた言葉はありましたか?よく使う言葉は、本当の意味を知っておくと良いかもしれません。

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