子どもが中学生になったら手はかからなくなる?
目が離せなかった保育園や幼稚園の時期。宿題や持ち物の管理を手伝わなければならない、1人では遊びに行かせられない小学校の時期に比べると、中学生の子はどうでしょう。
中学生になると部活や宿題、友達との遊びなどのスケジュールを自分で管理し、親に言われなくてもできることが増えていきます。
一方、塾や部活で帰宅時間が遅くなる、毎日お弁当が必要なため、親がサポートしなければいけない側面も多いですよね。
また、不注意で物の管理にサポートが必要、気持ちが不安定になりやすいのでケアが必要、学校からの呼び出しが多いなど、自立がゆっくりなペースの子も。
”中学生になったから手がかからなくなる”とは一概に言い切れず、”手のかかり方が変化する”と捉えた方がよさそうです。
働き方を見直すとき、考えておきたいメリット・デメリット
家事や育児に専念する
家事・育児に専念する場合のメリットを考えてみます。
時間や気力に余裕をもって子どもに接していると「最近食欲減ってきたかな?」「友達の話が減ってきた気がする……」など、小さな変化に気づきやすいところがあるかもしれません。
また、子どもが友達と遠出したい、習い事の送迎をしてほしいと思ったときにサポートしやすい点も。
一方、デメリットはどうでしょうか。
家族以外と交流がない、子ども以外に関心事がない方は特に、子どもの自立に寂しさを感じやすくなります。
趣味や自由な時間を楽しめる方は問題ないかもしれませんが、家族と過ごす時間が減り、孤独を感じる時間が増す方にとっては、向いていないのではないでしょうか。
パート勤務にする
パート勤務は、専業とフルタイムの間のイメージがありますよね。
肯定的にとらえれば”ちょうどいい”選択のようにも思えます。
シフト制で時間の融通がきく、社員よりもプレッシャーや責務が軽減する、家庭外に居場所を持てる点がメリットと捉えられます。
一方、任される仕事に限りがある、給与面に満足がいかない、専業のときほど余裕をもって家事をできないなどのデメリットも。
”ちょうどいい”と捉えるか、”物足りない”、”中途半端かも”と捉えるかによるところがありそうですね。
正社員として働く
フルタイムで勤務する中では、仕事から得られるやりがいや給与の面での満足感を上げられることも。
また、社会に対して役に立っていると実感できる機会も多いかもしれません。
一方、時間の余裕が得られにくいデメリットもありますよね。
中学生になったからといっても、子どもが体調を崩したら1人にできない、学校から呼び出されたらすぐに行かないといけない、帰りが遅いときに迎えを頼まれるときなど、困ってしまうことも……。
いざというときに家庭や職場に負担をかけてしまう心苦しさを抱える方は多いのではないでしょうか。
また、働き始める際、「十数年仕事から離れていたから上手くできるか心配」「若い人の足を引っ張らないか」と悩む方もいます。
自分よりも年下の方が教育係になる複雑さや、慣れない仕事と家事に追われるしんどさも考えられますよね。
フルタイムの勤務によって「得られるもの」と「気がかりなこと」を整理してみるのがおすすめです。
「家庭外の目」よりも「家庭内の気持ち」を優先
”周りのママ友はフルタイムで働いているから”、”祖父母が、母親の働く姿を見せた方がいいと言っているから”などの理由よりも、その子の親として、家庭の中にどんな役割が必要かを考えるのが大切です。
そして、”どんな母親でありたいか”とともに大事に考えたいのが、”どんな自分を好きになれそうか”という自分自身の気持ち。
模範的な母親像ではなかったとしても、笑顔で明るく過ごしている親の顔を見られることが、お子さんにとっての喜びに繋がるのではないでしょうか。