大手電力会社の値上げと値引き支援
ロシアによるウクライナ侵攻や、円安の影響で、燃料価格が高騰しています。そのため、日本の大手電力会社7社において、2023年6月から電気代の料金改定(値上げ)が行われました。経済産業省の資源エネルギー庁によると、電気料金の値上げ幅は14%から42%。
今回の料金改定により家庭での大幅な電気代アップを心配している人もいるかもしれません。しかし、実際のところ、「電気料金の値引き支援」のおかげで、そこまで家庭での負担は増えない予定です。
「電気料金の値引き支援」は2023年1月から始まった制度で、標準的な家庭で月2800円の値引きがされる制度です。経済産業省の資源エネルギー庁によると、今回の値上げでも値引き制度によって、家庭の電気代負担はロシアによるウクライナ侵攻前の2022年2月の水準を下回るか同等の水準となるように、設定されています。
エアコンの電気代を節約するポイントは?
現在のところ「電気料金の値引き支援」は2023年9月使用分までの予定です。今後も支援が続くかは残念ながら未定となっています。また、これからやってくる暑い夏は、やはりエアコンによる電気代アップが心配ですよね。そこで、各家庭でできるエアコンの節約方法をご紹介します。
1.朝夜など涼しい時間に活動する
2.1つの部屋だけエアコンをつける
3.図書館など涼しい施設を利用する
4.扇風機と併用する
5.遮光カーテンを活用する
新型コロナウイルスの影響で、在宅ワークが増えたという方は、夏の仕事時間や、仕事の場所を工夫すると、エアコンを使い過ぎずにすむ可能性があります。エアコンを使う必要がない涼しい時間に仕事をしたり、在宅ワークの妻と夫ができるだけ同じ部屋で仕事をしたり、図書館などの無料施設を活用するという方法があります。
お子さんがいるご家庭では、夏休みに子供がエアコンのきいた家にずっといるのではなく、外に出かけるよう工夫してみましょう。図書館や地域の公民館に出かけてみたり、塾の自習室を使ってみたり、入場料が安い博物館や美術館に行くのもいいですね。
また、家でエアコンを使う時は、扇風機を併用して空気の循環をよくしたり、遮光カーテンで暑い日差しを遮ると、エアコンの効き目が高まります。設定温度を27~28度くらいにして、少しでも節約できるように工夫してみましょう。
まとめ
物価高騰の影響で、電気代が上がるのではと心配している人も多いでしょう。ただし、無茶な節約には注意が必要です。日本の夏は高温多湿なので、節約のためにエアコンを全く使わずに過ごすのは、熱中症などのリスクがあります。体に無理のない範囲で、適切な温度でエアコンを使用することが大切です。今回ご紹介したポイントを参考にしながら、夏の電気代を抑える工夫をしていきましょう。