日本の物価が上がる理由
物価高がのおもな原因は、「ロシアによるウクライナ侵攻」と「円安」だと考えられています。ロシアによるウクライナ侵攻により、2022年以降石油などのエネルギー価格が高騰しました。日本は、石油などのエネルギーをほとんど持っていないため、世界のエネルギー国から輸入しています。エネルギー価格高騰に加え、為替が円安になった影響で、日本全体の物価を押し上げているのです。
ロシアによるウクライナ侵攻は、いつ解決するか分からず、まだしばらく続く可能性があります。そのため、残念ながら日本の物価高も治まるには時間がかかりそうでです。日本の個人消費者としては、経済的に余裕がない日々が続きますが、家計を見直し、物価高に負けない家計を作ることが重要です。
どんな物が値上がりしているの?
では、具体的に、どのくらい日本の物価は値上がりしているのでしょうか。実は、様々な商品やサービスの価格の指標は、毎月政府から発表されています。これを消費者物価指数(CPI)といいます。総務省統計局のホームページで公開されているので、誰でもすぐに確認することが可能です。
例えば、最新の物価について見てみると、2020年の物価を100とした場合、2023年5月分の物価は105.1となっています。この指数は、2022年から右肩上がりです。
さらに詳しく見ていくと、2020年の物価を100とした場合、2023年5月の生鮮食品は113.1と13.1%上昇しています。家具家事用品は115.2となっており、15.2%アップです。特に、食料品や家具家事用品など、毎日の生活に直撃するような商品の物の値段が上がっていることが分かります。
物価高に負けない家計
では、物価高に負けない家計を作るためにはどうしたら良いのでしょうか。以下の3つのポイントを確認しておきましょう。
1.家計を把握する
2.出費を減らす
3.収入を増やす
まず、自分たちの家計を正確に把握する必要があります。物価高の影響で支出が増えている場合、具体的にいくらくらいの出費がふえているのか確認しておきましょう。意識しておくだけでも、買い物の時に無駄使いを減らすことにつながります。
そして、家計を立て直すには、出費を減らすか、収入を増やすかどちらかの選択肢かありません。あまりに倹約な生活を送ると、精神的にも辛くなってしまう可能性があるので、副業や、妻がパートで働くなど、収入を増やすことができないかも検討してみましょう。
まとめ
日本の物価高はまだしばらく続くと考えられます。家計を直撃する物価高はとても苦しいですが、残念ながら、世界情勢が落ち着くまでは耐え忍ぶしかありません。今回ご紹介した内容を参考にしながら、物価高に負けない家計作りのために、自分たちができることはないか、ぜひ考えてみてはいかがでしょうか。