気遣いなく口出しされることにイライラ
幼稚園選びから食育、習い事に小学校受験、そして中学受験まで。
孫に愛情を注いでくれるのは嬉しい一方、干渉されるとイライラしますよね。
義父母と実父母、相性によるとしかいえませんが、それぞれにコミュニケーションの難しさがあるようです。
義父母はやはり気遣いながら意見を言わないといけないところ。
親子であれば仲直りできる内容でも、同じ温度感で義父母と衝突したら修復がきかないかもしれませんよね。
しかし一方で、実父母からの口出しに悩まれる方も多いです。
親子である言いやすさから、気遣いなく指示や要望を言ってくるよう。
今回は、実父母だからこそ難しい子どもとの距離感について考えてみます。
実父母と子どもの関わり方。口出しを受け入れがたいときに考えたいこと
頼っている分の口出しは受け入れざるを得ない。
「ああしなさい」「こうした方がいいんじゃない」と口出しのみしてくる祖父母はそんなに多くないでしょう。
きっと今までも孫に目と手をかけて関わってきた時間が多い方だからこそ口を出したくなるんだと思います。
近くに住んでいる場合は、送り迎えを頼んだり、頻繁に遊びに行ったりし、面倒を見てくれる機会も増えますよね。
「時間や金銭面で頼られた経験」は「孫の育児に関わってよい権利」に変換されます。
意識していなくとも、人はどこかで「差し出してきた分の見返り」を求めてしまうもの。
頼る頻度や程度を少しずつ減らしながら、距離を置いていく必要がありそうです。
スルーできない理由を考える。
口出しをスルーできる方と受け止めてイライラする方がいます。
スルーできる人とできない人の違いはどこにあるのでしょうか。
例えば、
- 子どもを上手く育てている姿を見せなければ、親から否定される。
- 親の一言一言を昔から気にしやすい傾向がある。
- 姉妹兄弟の子育てと比較される。
子育ては、自身の育ち方を振り返る機会ともなり、「親自身が育てなおされる時間」といわれます。
また、孫を育てる祖父母にも、多少なりとも「育児をやり直す時間」となります。
そんな子育て・孫育て期間中は、親と祖父母の親子関係が色濃く映し出されるケースが多いんです。
話題の中心にあるのは「孫」であっても、背景には「親自身の親子関係」が隠れているかもしれません。
そんなときは、パートナーや義父母、第三者となる友人やカウンセラーなど相談しやすい人に相談し、客観的な視点を得られるとよいでしょう。
口出ししてくる背景を理解する。
なぜ孫の育児に口をだしてくるのか。
多いのはやはり、目を向ける先が孫に集中しているケースです。
寂しさや空白の時間を埋めたいと感じる中で、孫に関わりたい気持ちが強くなる方は多いもの。
また、娘に対してできなかったことをやり直したい後悔、娘よりも経験のある自分の方がわかっているという自信も影響します。
まずは、そんな親の気持ちに何らかの形で理解を示すのが第一歩。
そして、孫の進路や育児をコントロールする以外の方法で、寂しさや後悔を満たしてもらう必要があります。
親が愚痴を話せる相手を見つけたり、親と話し合う際に第三者を仲介させたり、孫を交える前に親子でじっくり話し合うのがよいと思われます。