行儀が悪い・深夜までオンラインゲーム。わが子への友だちの影響が気になるときに考えたい「親子のルール」

家族・人間関係

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2023.07.23

臨床心理士・公認心理師のyukoです。子どもが友達と仲良くしているのを見るのは嬉しい一方、友達の影響で夜更かししたり、行儀が悪くなるのは考えもの。友達付き合いを邪魔したくはないけど、ルールは守れる子になってほしい。友達とのつきあい方と家庭内ルールの折り合いについて、考えてみます

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「あの家庭の教育どうなってるの?」

「子どもがゲームをやめられない、スマホを手放せない。」
今多くの親御さんが抱えている悩みだと思います。

この問題が複雑なのは、必ずしもその子自身がゲームやスマホに依存しているわけではない点。
友達とオンラインゲームやスマホで繋がれるようになると、その子だけの意思で時間通りに切り上げるのが難しくなってきます。

ゲームをする子ども出典:stock.adobe.com

そんなとき感じるのが「他の家庭はどういう教育しているの?」という疑問や不信感。
ですが、他の家庭の事情や方針に口出しするのは避けたいところ。
まずは我が子と家庭でのルールに折り合いをつけていく必要がありますよね。

子どもの友達づきあいと家庭ルールの着地点を考える

オンラインゲームを深夜までやっている友達

オンラインゲームを深夜まで許されている子がいるため、我が子がゲームをやめられなくなっている、という相談が増えています。
たしかに、明確なルールを作っていなかったり、両親がゲーム好きなので気にならない、子ども本人に任せている家庭はあります。

では、そのような家庭の友達とはどう折り合いをつけていったらよいのでしょうか。

やはり、親子の会話の中で我が子が納得できるルールを作っていくのが必要不可欠。
ゲームの楽しさやゲーム内での人間関係も大切なことを理解し、親から寄り添っていく姿勢も大切です。
ただ一方で、ゲーム以外の時間も充実させてほしい、日中の活動も集中して取り組んでほしい、身体づくりに大事な時期だから睡眠時間を確保してほしいなど、親が大切に思うものも伝えてください。

話し合い出典:stock.adobe.com

その上で、どういうルールだったら納得して守っていけるか、着地点を見つける話し合いが望まれます。

家に遊びに来るときのマナーが悪い友達

子どもの友達が家に遊びに来たとき、マナーが悪くてイライラした経験はありませんか?
あの子はいいけど、あの子はやめてほしい、なんて感じたりもするかもしれません。
ですが、友達選びは子どもを信じて見守り、うちで遊ぶときのルールを作る方がおすすめです。

子どもと共有するルールは、具体的に簡潔に設定するのが大切。

部屋が散らかってるときは呼んではいけない。
他の家で遊ぶのが無理だったときだけうちに呼んでもよい。
高いお菓子は出さないで。

このような曖昧なルール設定は子どもに理解しづらく、意味のないものになってしまいます。

お母さんのパートがお休みの水曜日、月に2回までなら呼んでもよい。
お菓子はかごに入れてあるものなら出してよい。
遊ぶ場所はリビングのみ。5時半までには片づけを終えて帰宅すること。

具体的に明確に設定しましょう。
覚えておけるようにメモしたり、LINEで共有しておくのも有効です。

そして我が子から友達に伝え、守れるようであれば継続してきてもよいこととしましょう。
気持ちに余裕があれば「時間通り片付けできたね。」「綺麗に使ってくれてよかった。」など肯定的な言葉をかけられると子どもたちも、こうすればよかったんだと理解しやすくなります。

SNSの使い方が心配な友達

SNSが絡んだ友達づきあいは難しく、途中で抜けてしまうと会話についていけなくなったり、ノリが悪いと言われてしまったり。
子ども自身もつきあい方に悩むケースは増えているようです。

心配する親出典:stock.adobe.com

親から見ていても、深夜までLINEを送ってくる、いつまでも電話を繋げているなど、SNSの使い方が心配な友達と仲良いと心配になりますよね。
かといって、制限をかけたり、使い方のルールを厳しくすれば安心なわけではありません。

SNSやスマホとのつきあい方について大事にしたいのは「その子自身が心地よいつきあい方」です。

  • 「本当は勉強したいのに会話を切り上げられず困っている」場合であれば、あえてルールを設定し「親が9時までって言ってるから」と切り上げられるようにする。
  • 「休みの前日はみんな遅くまで起きてるから一緒に話したい」のであれば、「金曜と土曜のみは0時まで、ただし電話は10時まで」とする。

親の決めたルールを守ってもらうか、子どもの要求に合わせるかの2択ではなく、「子ども自身にとって意味を感じられる約束」を作っていけるとよいですよね。

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著者

yuko

yuko

臨床心理士・公認心理師。現在は小児の総合医療センターと大学の心理教育相談センターにて勤務。児童期から思春期の子どもへのカウンセリングやプレイセラピー、子育てに悩む保護者の方への育児相談を専門にしています。色彩心理学やカラーコーディネートについても学んでおります。

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