食料品の価格が上がる理由
食料品の値上げは、主にその原材料のコストが上がっていることが原因です。ハンバーガーや加工食品などは、その商品を作るために必要な材料や電気代などの値上がりにより、商品価格の値上げが行われています。
では、なぜ原材料の価格が起こっているのでしょうか。これは、ロシアによるウクライナ侵攻や、円安の影響が大きいと考えられています。ロシアがウクライナへ侵攻後、侵攻に反対する世界各国からのロシアへの制裁として、ロシアの原油を買わない動きが広がりました。そのため、世界的に原油の価格が高騰したのです。原油は、経済活動の根幹を担うため、ガソリンなどのエネルギー価格、工場、食料品など、様々なものやサービスの価格に影響を与えます。
さらに、日本は昨年から円安傾向が続いています。円安になると、輸入品のコストが増えてしまうので、エネルギーや原材料価格がさらに高騰しました。この大きな2つの原因により、日本での物価高が起きているのです。
こんな食材が大幅値上げ
では具体的にどんな商品が値上げしているのかチェックしていきましょう。
総務省が公開している2020年基準消費者物価指数2023年(令和5年)6月分によると、2020年の物価の平均を100とした場合、2023年の食料品の指数は112.2となっています。例えば、以下のような商品が2022年の6月に比べて、大幅な値上げが行われています。
【値上げした食材と値上げ率】
※以下は値上げした商品の一部です。
- からあげ:10.4%
- ハンバーガー:17.1%
- アイスクリーム:12.0%
- 鶏卵:35.7%
- 炭酸飲料:17.4%
- 食用油:16.5%
- さけ(生鮮食品):17.6%
こうやって見ると、卵の値上がりが目立ちますね。
物価高はどうやって乗り切る?
食料品の大幅な値上げが行われていますが、少しでも食費を抑え、家計を安定させるためのポイントをご紹介します。
- 外食せず自炊・手作りを心がける
- 価格が安い商品を選ぶ
- 収入アップを目指す
まず、外食は控えるようにしましょう。レストランなどは、メニューの価格高騰が行われています。また、おやつやお惣菜などは買わず、できるだけ自分たちで手作りする方が費用を抑えることができるでしょう。
スーパーでできるだけ安い商品を選ぶのもポイントです。特売日やセールを活用し、その日に安い食材を利用して、自炊するよう心がけましょう。
そして支出を抑えることだけではなく、収入をアップさせることも家計の安定には欠かせません。もし働いていない方であればパートなどで働き始める、副業を検討するなど、家計の収入アップを行うことで、物価が上がった分はカバーできるはずです。節約だけに励むのではなく、収入アップのためにできることはないか検討してみましょう。
これからも続く物価高
物価高の傾向は、すぐに収まる気配はなく、まだしばらく続くと考えられます。日々生活していくために、食品を食べないということはできないので、少しでも節約できる方法を実践してみましょう。そして、今後の物価の傾向に注目しながら、家計を安定させるために、収入アップを目指していきましょう。