「言い過ぎた&そっけなすぎた」に反省
「時間割表がないー!」
娘が寝る間際に大騒ぎ。急に大声だされてイラッとして、何度も繰り返す同じような「無くし物事案」に腹がたち、「ちゃんと片付けないからだよ」「いつもグチャグチャに突っ込んでるからなくなるんだよ」と強めに叱ってしまった。でも、正直に言えば叱ったというよりは、うんざりして「迷惑だ・勘弁してくれ」って感情が全面に出てしまったのです。
大騒ぎしながらも、ひとりで一生懸命探していた娘は、急に叱られたものだからびっくり。
その夜は泣きながら眠りにつき、ぼくも「言い過ぎた……」ともやもや。
もやもやしてしまうのは、何も言い過ぎたときばかりではありません。仕事や家事の最中に話しかけられたときに、ついそっけなくしてしまうことも。
親にしてみたら「後でもいいじゃん」と思ってしまっても、子どもにとっては大興奮で、いますぐにパパやママに言いたいことだったりすることもあります。
そんなときは、しっかりひとり反省会をするのも悪くありません。ただ、頭の中だけで考え込んでいても後悔ばかりが浮かんできてしまうかも。
ひとり反省会でおすすめなのは、ジャーナリング。
ジャーナリングって?
ジャーナリングは「書く瞑想」ともいわれ、頭の中に浮かんだことをどんどん書き出していく作業です。
やり方は色々な流派があるようですが、おすすめなのはシンプルに「思ったことを書き出すだけ」というやり方。
手書きを推奨されることも多いですが、ぼくはパソコンやスマホから書き出しています。
基本は夜眠る前の5分。ベッドに行く前に、スマホを片手にその時思っていることや感じていることをただ書き出しています。
寝る前以外にも、仕事の休憩中やお昼ごはん、移動中など、ふとした瞬間に思ったことを書き出しています。いつでも思ったときにすぐ書ける、という意味で僕はスマホを使っています。
書き出してしまうことの効果は絶大です。
不安や悩み、後悔を頭の中で考えるって、まるでランニングマシンでいつまでも走り続けているような状態。どれだけ走っても景色が変わらずに、一歩も前には進みません。
ランニングマシンのように運動することが目的なら、それでもいいですが。人が悩んでいるときは、その悩みから一歩でも前に進みたいものです。
ですが、何かにその不安や悩みを書き出すことで、少し景色が変わるのです。
それはランニングマシンから降りて、実際の道を歩き出すようなイメージ。同じ道を堂々めぐりするのではなく、少しかもしれないけど進んでいく手応えを感じることができます。
頭の中の不安を、空っぽになるまで書き出したとき、思った以上に気持ちが軽くなるのです。
その空っぽの状態で、次から子どもにどうやって接するようにしようか、とか悩みを解決するためにどうしようか、と考えます。
すると、悩みや不安に巻き込まれたまま解決策を考えるよりもずっと納得できる答えが見つかったりするのです。
失敗も糧になる
子育てをしていれば、いつも優しくなんでも受け入れる親でいられるわけじゃありません。
親だって人ですから、イライラもするし感情的になって言い過ぎちゃうことだってある。それに気づいてひとり反省会ができるなら、きっと大丈夫。
言い過ぎたことに気づかなかったり、強く叱咤するのが当たり前になるよりずっといい。
でも、ひとり反省会でもんもんとして凹むだけよりも、せっかくならジャーナリングなどをして、失敗を糧にしていけるといいですよね。