効果の大きい節約1:固定費の節約
家計のなかで、毎月や毎年決まった額の支払いが発生する費用を固定費と言います。
これらの固定費は、一度の見直しでずっと節約が続くので効果が大きい節約と言えます。
見直しは、「使っていないサービスや効果のないものがないか」「削っても生活に影響がないものがないか」という視点で加入しているプランを再確認してみてくださいね。
例えば自動車保険でいえば、保険会社を変えたり、運転者の年齢を限定するなど補償内容を見直すことで月数千円の節約になることもあります。
効果の大きい節約2:税金の節約
収入が一定額以上あると所得税や住民税が課税されますが、「税金が少なければ手取りが増えて生活が楽になるのに」と思っている人も多いと思います。
所得税・住民税は、税金の計算の元になる所得から差し引く「所得控除」と算出された税金から差し引く「税額控除」の2つの控除額が大きくなると税金が少なくなります。
特に、所得控除の額が多くなると税金が減るだけでなく、保育料、高校授業料の給付や、大学生等の奨学金など、所得制限に引っ掛かり受けられなかった給付が受けられようになることもあり、さらに効果が上がります。
これらの控除の申告は、年に一度の年末調整や確定申告で行います。申告忘れがないように気を付けましょう。
また通常、貯金の利息や投資の利益にも所得税・住民税が課税されますが、利息・利益が非課税になる財形年金貯蓄・財形住宅貯蓄やiDeCo、NISAなどの制度を利用するのも節約に繋がります。
例えば、課税所得金額400万円の人が、月2万円ずつ(年24万円)iDeCoまたは国民年金基金をすると、運用の利益が非課税な上に所得税・住民税が計7万円以上(※)少なくなります。
※所得税20%・住民税10%で計算
効果の大きい節約3:手数料の節約
話題の商品などを見ると、つい欲しくなってしまいますよね。手元にお金がなければ、自動車ローンやカードローンを銀行で組んだり、もっと手軽にクレジットカードの「リボ払い」や「分割払い」など、支払いを先に延ばす方法もありますが、リボ払いや3回以上の分割払いには手数料がかかり、その額は少なくありません。
「お金を貯めてからでないと買わない」「支払える金額のものしか買わない」と意識するようにしましょう。
また、銀行の手数料も見落としがちです。ATMは手数料がかからない時間帯に利用したり、振込手数料はネット銀行を利用したりすることで節約することができます。
今回お伝えした節約は、申請などの手続きの手間があるものもありますが、継続的に効果があったり節約額が大きかったりする一方で、生活の質が下がらないのが特徴です。ぜひお試しください。