教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん
株式会社コレット代表取締役。心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。著書に『自分の気持ちがわからない沼から抜け出したい』(KADOKAWA)がある。
幸福度の低い人がやっている「働き方」の特徴
イキイキ働いている人、そうでない人。働き方は幸福度にも関わってきます。
幸福度が高くない人はどのような働き方になっているのでしょうか。3つの要素から見ていきましょう。
とにかく時間に余裕がない
出勤時間、始業時間、書類の納期などとにかく様々な時間がギリギリになってしまう人。
ただ時間にルーズなだけでなく、無意識に抱えている“楽しめない・今のままでは不満だ”という思いが行動に表れているのです。
余裕のなさはミスを誘発しやすく、焦りから思いやりまで奪われてしまいます。
まずは出勤時間に余裕を持つから始めてみてはいかがでしょうか。
ある私のクライアントさまは、家を早く出て会社の最寄り駅のひとつ前の駅でおりて歩くようにされました。朝早く起きるのは最初きつかったそうなのですが、それを超えるたくさんの良いことがあったのです。
- 電車が混んでなくて気持ちがいい
- 歩いて気持ちがいい
- 自然と余裕ができる
- そんな自分が好き
- 2kg痩せて肌の調子もいい
このように、時間だけでなくたくさんの良い結果を手にされました。
時間の余裕は気持ちの余裕の表れでもあります。
焦ってイライラしながら働いていると、幸福度が下がるのは当然と言えます。
やる気が持てない
やる気が持てなくて辛い……そんな風に仕事をしていませんか? 不満を抱えて仕事をしていると逃避行動でプライベートにも影響が出てきますので自分なりの対処方法を持ってあげましょう。
まず、この仕事は私でなくてもできる、誰でもできるなんて思っている人はいませんか?どのような仕事もご縁があってあなたの前に出てきています。せっかくなのでもっと幸せな気持ちで仕事に取り組めるように下記の項目を実践してみてください。
1.自分が何に貢献しているのか改めて洗い出してみる
貢献したと思う「相手・できごと」まで確認するのがポイントです。
例)飲食店の接客→お客さんが気持ちよく過ごす→いい気分でその後も過ごす・お店も助かる・自分の経験値も上がる→お客さんとお店と自分の幸せに貢献できたなと感じる。
2・気持ちよく終わったと思えるには何を変えられるのか考えてみる
帰りに笑顔で挨拶をする。書類を〇分早めに提出するなど。
3・1と2を3日間実践したら自分にどんなご褒美をあげるのか考えてみる
仕事で〇〇したら、自分にも人にもいいことがある。まずは、この様に思えることが大切です。
職場での人間関係がツラい
仕事の不満で一番多いのが人間関係の悩みと言われています。特に孤立しているとストレスが大きいことも分かっています。
まずは、自分が相手と距離をとるような意識をもっていないか、以下の項目で確認してみましょう。
- 細かいことが気になりすぎてしまう(指摘してしまう)
- 手伝いや協力が苦手
- 苦手な人が多い
職場での良好な人間関係の構築は、幸福度に大きく関わっています。
自分と他人は、同じ考え方や価値観を持っているとは限りません。そのため、会話をして内容のすり合わせをしたり、感じの良い伝え方を身に着けたり、コミュニケーションスキルが多いとそれだけ幸福度が上がります。
この機会に見直してみるのはいかがでしょうか。