「1日一個のりんごで医者しらず」
冬の間にぜひ楽しみたいのが、りんごを使った料理。
「1日一個のりんごで医者しらず」ということわざがヨーロッパにはあるくらい、りんごは万能な果物です。
ビタミンCのほか、カリウムや貧血を防ぐと言われるリンゴ酸、それに抗酸化作用のあるポリフェノールがたっぷり。ポリフェノールには花粉症の症状緩和効果があるとも言われるので、いまの時期にりんごを食べると花粉症の方にも少しは効果があるかも?
ポリフェノールは皮の部分に多く含まれるので、今回は皮ごと料理に使います。皮ごと使うことでたっぷりの食物繊維がより多く摂れるのも嬉しいポイント。
よく洗ってから使いましょう。
カレー風味の豚肉りんごがお店のような味わい
肉とりんごの組み合わせは、うっとりするような美味しさ。わが家では、肉とりんごのソテー、肉とりんごのクリーム煮などいろいろな味で楽しんでいます。
肉とりんごの組み合わせになじみがない方にも食べやすいのがカレー煮。
「りんごとはちみつ入り」のカレールウがあるくらい、りんごとカレーは相性ばつぐんなのです。
合わせる豚肉は脂の少ないモモ肉をチョイス。体への負担を軽くしながら良質なタンパク質を一緒に摂りましょう。りんごの酵素でモモ肉が柔らかく仕上がるのも嬉しいポイント。
料理に果物が入っているなんて……と抵抗がある方にこそ、ぜひ試していただきたい一品です。
りんごと豚肉のカレー煮(調理時間 15分)
材料(4人分)
・豚もも薄切り肉……200g
(下味)
・塩……小さじ3分の1
・カレー粉……小さじ1
・こしょう……少々
・小麦粉……大さじ1
・りんご……1個
・じゃがいも……2個
・玉ねぎ……中サイズ半分
・しょうが……1かけ
(味つけ)
・酒……大さじ1
・カレー粉……小さじ2
・塩……小さじ半分
・ケチャップ……小さじ2
・油……大さじ1
作り方
1. まず下準備から。豚肉は食べやすい大きさに切り、下味をつける。
玉ねぎは薄切り、じゃがいもは半分に切ってから8mmの厚さに切る。しょうがはすりおろす。
りんごは4等分して芯を取り、皮をつけたままイチョウ切りにする。
2. フライパンに油を熱して豚肉を炒め、表面の色が少し変わったら玉ねぎを加える。
3. 肉に火が通ったら、じゃがいもとりんご、しょうが、酒、塩、カレー粉も加え、フタをして煮る。
4. ときどき混ぜながら10分煮る。途中でケチャップも加え、塩で味をととのえる。
カレー粉で下味をつけて、よりおいしく
豚肉には塩、カレー粉を揉み込んで。
カレー粉の香りで肉のおいしさがふくらみます。
そのあと小麦粉をまぶしてから焼けば、油の少ないモモ肉でも柔らかく食べられます。
ごはんを添えて、洋風のごちそうに
カレーライスとほぼ同じ材料ですが、普通のカレーとはまったく違うごちそう感が出るのが不思議。
華やいだ味わいになります。
ごはんは、もしあれば、ターメリックライスにするとよりおいしいですよ。米1合に対して、ターメリック小さじ半分と塩少々、油少々を加えて炊きます。米にバターひとかけを加えて炊くシンプルなバターライスもおすすめです。
冷めて味がなじむとさらにおいしいので、できれば、時間に余裕を持って作ってみてくださいね。
多めに作って朝ごはんにするのも楽しいですよ!