洗濯で洋服が色落ちするのには、大きく3つの原因があります。
1.衣類の染色が甘い
衣類の染色が甘い(堅牢度の低い)洋服は、水で濡れると染料が溶け出すことがあります。
これらの服を洗う時は、白物とは分けて洗濯しましょう。
例)おろしたてのジーンズ、黒など濃色の服、刺繍糸など
海外ブランドの洋服には要注意!
日本のアパレルメーカーは、海外製造でも洗濯で色落ちしないものが多いですが、海外アパレルブランド(特にイタリアブランド)のものは、ファッション性・発色の美しさに重きを置き、堅牢度が低いものもあります。
ハイブランドの洋服は、「水洗い可」と書かれていても、家庭での洗濯を想定していない服も多いため、洗濯で色落ちし、戻らなくなってしまうことがあります。
このような服は、初めからクリーニング店に持ち込むようにしましょう。
2.衣類に汚れが蓄積している
おしゃれ着の洗濯頻度が低かったり、洗浄力のマイルドな洗剤で洗っていると、皮膚が擦れる襟袖に皮脂・汗の汚れが蓄積します。
この汚れが、時間の経過とともに酸化し、黄ばみとなり、繊維を傷めてしまう場合があります。
こういった汗ジミを落とすために、洗浄力の高い洗剤を使うと、汚れと一緒に傷んだ繊維まで落ちてしまい、まだらに色落ちしたように見えることがあります。
おしゃれ着の部分ケアを忘れずに
汗の汚れや日焼け止めは、目に見えにくい汚れです。洗濯前に襟袖には洗剤を塗布し、汚れが蓄積しないようにしましょう。
3.濡れたまま放置している
染料は水に濡れると溶け出すため、洗濯後、濡れた服をそのままにすると、他の服に色移りしてしまうことがあります。
洗濯前の色落ちにも注意!
濡れた服やタオルを洗濯カゴに一緒にいれると、それが色落ちの引き金となることも。
雑菌繁殖・ニオイの原因にもなるので、濡れたものは乾かしながら保管するか、すぐに洗いましょう。
色移りは家庭で元には戻せない
色移りしてしまった洋服は、染料で染まってしまっている状態です。
濡れている段階ですぐに気づき、漂白剤を使えば元に戻せる可能性もありますが、乾いてしまった後では過程で戻すのはとても難しいです。
漂白剤も使い方を誤ると、状態を悪化させたり、繊維を傷めてしまうこともあるので、色移りしてしまった時は、自己処理する前に、クリーニング店で相談する方が安心です。
色落ちを防ぐ5つのコツ
- 色移りチェックをする
- 白物衣類と色柄物衣類を分ける
- 中性洗剤を使う
- 水を使う(お湯はNG)
- たっぷりの水で洗う
色落ちが心配な服は、色落ちチェックをしましょう。
目立たない場所に洗剤をつけ、数分置いた後、タオルで拭きます。それだけで色落ちする服は、家庭で洗濯しないほうが良いでしょう。
アルカリ性洗剤と比べ、中性洗剤のほうが色落ちリスクが低いため、おしゃれ着は中性洗剤で洗いましょう。
水温が高いほど、色落ちのリスクが高まるので、お湯は使わず水で洗いましょう。
洗濯時の水量が少ないと、染料が溶け出た時の濃度が高くなり、色移りリスクが高まります。ドラム式洗濯機は少ない水量で叩き洗いするので色移りには注意しましょう。