プロに教わる「トリートメント」のやり方。髪のクセを抑えるなら“つけて流すだけ”はNG

心と体

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2024.06.15

「髪が広がってボサボサに見えてしまう」「うねりが強くて思うようなヘアスタイルにならない」そんなお悩みを抱えやすくなる梅雨の時期。自分でなんとかしたいと思っている方も多いのでは? そこで今回は、シャンプーソムリエの資格を保有している美容師の三村 浩章さんに「髪のクセを抑える方法」について教えていただきました。

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教えてくれたのは……三村 浩章さん

合同会社サステア代表。滋賀県彦根市の美容室 hair make/COURを経営している。
これまで美容師として約12万人以上のお客様と向き合ってきた経験をもとに、さまざまな髪悩みに対応したアドバイスをおこなう。お客様のヘアスタイル、ライフスタイル、ダメージや髪質を考え、最適なシャンプー・トリートメントを選ぶ専門知識を持つ「シャンプーソムリエ」の資格を保有している。

梅雨に髪のクセが出やすくなる原因

クセが出やすくなる出典:stock.adobe.com

前回の記事で詳しくご紹介しましたが、髪の毛がうねったり広がったりするのは、髪の毛の中のタンパク質の性質によるものです。

梅雨の時期はもちろん、髪のクセを抑えるために通年おすすめしたいヘアケア方法は「水分を補給する」こと。髪の水分を最大限に保ち、これ以上の水分が吸収されない状態を作り出すことでクセを出にくくすることができます。

「トリートメント」のやり方次第で、クセが抑えられる可能性あり

髪に水分を保水するためにはトリートメントが有効なのですが、ふつうにトリートメントをつけて流してしまうだけでは、補水してくれません。

保水させるためには「もみ込む」と「水分を足す」ことが最重要! 特に、髪の毛が傷んでいる人は意識していただきたいポイントです。

プロ直伝のトリートメントの方法

美容室でサロントリートメントを受けたときに、ミストで水を吹きかけながらギュッともみ込む作業をしているのを見たことはありませんか? 
ホームケアでも、ぜひ同じ方法でおこなってみてくださいね。

トリートメント方法出典:stock.adobe.com

1.トリートメントをつけて、1~2分ほど時間をおきます。

2.髪にしっかりと水分を含ませるように、ぐちゅぐちゅと音がするくらいまで揉み込みます。

3.洗面器に溜めたお湯で手を濡らす、またはスプレーボトルにお湯を入れたものを用意して吹きかけ、水分を追加しながらもみ込みます。シャワーを使うと流れてしまうので注意してください。

4.根元から毛先までコームでとかすと、キューティクルが整って、よりなめらかな仕上がりになります。

5.毛先の傷みが気になる場合は、毛先までの10cmほどを持ち、指で押さえて毛先に向かって引っ張るようにしましょう。コームでとかすよりも圧がかかってキューティクルがより寝た状態になり、サラサラになります。

6.残らないように、しっかりと洗い流して完了です。

この方法でトリートメントをおこなうことで、いつもよりは湿気による髪のクセの改善が期待できると思います。

髪の乾かし方も意識すると、より効果的

髪を広がらないようにするためにもうひとつ重要なのが、髪をしっかりと乾かすこと。ドライヤーのかけ方にもコツがあります。

特に、ショートカットで、ほどよくエアリーなヘアスタイルに仕上げたい方におすすめです。

ドライヤーのかけ方出典:www.photo-ac.com

ドライヤーのかけ方

1.まずは、ドライヤーを下から上に向かってあてます。

2.次に、上からあててヘアスタイルを整えましょう。
ヘアアイロンを使わずに仕上げる場合は、指で髪の毛を挟みながら引っ張るとキューティクルが寝て水分を含みにくくなり、クセが出にくくなると思います。

日ごろのちょっとした手間で、クセが気になる髪の仕上がりが変わります。トリートメントと乾かし方をぜひ取り入れてみてくださいね!

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著者

shukana

shukana

小学生、幼稚園児の男の子のママ。出産前まで紳士服業界に携わり、TES(繊維製品品質管理士)の資格を取得。 暮らしをより楽しく、よりラクに過ごすための方法を日々模索中です。

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