梅雨シーズンに「髪のクセ」が出やすい2つの原因#シャンプーソムリエに聞いた

心と体

www.photo-ac.com

2024.06.10

「雨の日はヘアスタイルが決まらず、思うようにいかない」そんな悩みを抱えている方も多いのでは? 梅雨シーズンは、外出前からテンションが下がってしまいますよね。そこで今回は、シャンプーソムリエの資格を保有している美容師の三村 浩章さんに「髪が広がりやすい人の特徴」や「クセが起こる原因」について教えていただきました。

広告

教えてくれたのは……三村 浩章さん

合同会社サステア代表。滋賀県彦根市の美容室 hair make/COURを経営している。
これまで美容師として約12万人以上のお客様と向き合ってきた経験をもとに、さまざまな髪悩みに対応したアドバイスをおこなう。お客様のヘアスタイル、ライフスタイル、ダメージや髪質を考え、最適なシャンプー・トリートメントを選ぶ専門知識を持つ「シャンプーソムリエ」の資格を保有している。

梅雨に髪が広がりやすい人の特徴

梅雨の髪の広がり出典:stock.adobe.com

梅雨の時期は、髪が広がったり、うねったりしやすく、いつも以上にクセが強く出ることが多いですよね。
広がりやすいのは、「もともと髪にクセがある人」や「髪が乾燥している人」によく見られます。一方で、ストレートで細い髪の人は、髪がぺたんとなりやすく、広がりにくいです。

前回の記事でご紹介したように、年齢と共にクセが強まることが多いので、特に「40代以降の女性」も髪が広がりやすいと言えます。

梅雨シーズンに髪のクセが起こりやすい原因

髪にクセが出る主な原因は、2つです。梅雨の時期にクセが強くなるのは、特に“2番目に挙げる原因”が大きく関係していますよ。

梅雨の髪の広がり出典:stock.adobe.com

1.「毛根が曲がっている」

毛根自体が曲がっていると、髪の毛が真っ直ぐではなく少し斜めを向いて生えてきます。このまま伸びることで、断面が曲がってクセになるのが一般的な考え方です。

2.「髪の毛の中の成分による影響」

髪の毛の中には、親水性のタンパク質(水を吸収しやすい)と疎水性のタンパク質(水を吸収しにくい)が混在しています。これらのタンパク質は互いに隔たりがあり、親水性のやわらかいタンパク質が湿気を吸収して水分を保つと、髪が曲がりやすくなります。そして、次第にうねりが生じ、髪が広がっていってしまうのです。

親水性と疎水性のタンパク質が均等についていれば、基本的にはクセがついたり広がったりしないので、ストレートパーマは対策として有効だと言えます。


サロンに行く以外にも、自宅でできるケア方法を知っておくことは重要です。次回の記事では、「髪のクセを抑えるための簡単セルフケア」をご紹介します。

広告
saitaとは
広告