黄ばみの原因は洗い残した「汗・皮脂汚れ」
黄ばみは、洗濯の際に洗い残した皮脂・汗の汚れが空気に触れ、時間の経過により酸化することが原因で起こります。汗や皮脂の汚れは目に見えないため、洗濯で落とせたのか確認できません。最近は、すすぎ1回のスピード洗濯が主流なので、「洗濯機にかけたけど実は洗えていない」場合も。
夏の服は汚れている
汗をかく夏は、他のシーズンと比べて衣服がとても汚れやすいです。黄ばみを防ぐため、夏場は洗濯でしっかり汚れを落とすことが大切です。
漂白剤は要注意!
白シャツを塩素系漂白剤で漂白したら、ピンクに変色してしまったことはありませんか?
日焼け止めを使っている場合、紫外線吸収剤と塩素系漂白剤が反応し、変色してしまうことがあるんです。紫外線吸収剤は、日焼け止めだけでなくファンデーションや下地などのコスメにも含まれていることもあるため、注意が必要です。
黄ばみを予防する!夏の洗濯5か条
1.洗濯前に部分用洗剤を
汗をたくさんかいた日は、首元・脇に部分用洗剤・液体洗剤を塗ってから洗うと、目に見えない汚れをしっかり落とせます。この時、シミを見つけたら、洗剤をつけ、軽く揉んでおきましょう。
汗は衣服の内側につくため、裏返してから洗濯機にかけると汚れがよく落ちます。
2.こまめに洗う
汗の汚れはついて時間が経つほど酸化し、黄ばみだけでなく臭いを発するようになります。汗で湿った衣服に雑菌が繁殖して、洗っても落ちない悪臭が漂うことも…。汗をたくさんかいた服は、なるべく早く洗いましょう。
翌朝洗う場合、そのまま洗濯カゴに入れるのはNG! ほかの衣類に雑菌がつき、洗濯物全体が臭くなってしまいます。汗をかいた服はハンガーに干し、乾かしながら保管しましょう。
3.洗浄力の高い粉末洗剤を使う
今は液体洗剤が主流ですが、実は粉末洗剤のほうが洗浄力が高いんです。夏場は粉末洗剤を用意しておくと◎
皮脂・汗汚れは酸性の汚れなので、相反するアルカリ性の粉末洗剤で洗うと、化学的に中和反応が起き、汚れがよく落ちます。
4.よく洗い・よくすすぐ
洗濯機にかける際、縦型の場合は衣類量を8割まで、ドラム式の場合は5~7割まで減らして、よく洗いましょう。すすぎは必ず2回以上、たくさん汗をかいた時は、注水すすぎでしっかり汚れを落とします。
また、夏場は温水を使って洗うと、汗の汚れもニオイもスッキリ洗うことができます。温水機能がない場合は、お風呂のお湯取りホースを使い、バケツに貯めた綺麗なお湯を吸水すると、簡単に温水洗いができるので試してみてください! (洗い上がりが大きく変わるので、やみつきになるかもしれません)
5.洗濯槽に放置は厳禁
洗濯後はすぐに洗濯槽から出し、干しましょう。この季節の洗濯槽裏はカビが繁殖しやすいため、洗濯槽に濡れた洗濯物を放置するのは厳禁!洗濯前に脱いだ服も必ず洗濯カゴで保管しましょう。
黄ばんでしまった服を復活させるには?
既に黄ばんでいる場合は、洗剤×お湯で繊維の奥に染み込んだ汚れを溶かし出しましょう。蓄積汚れによるくすみや汗の臭いにも効果があり、一石三鳥です。
つけ置き洗いの手順
40℃のお湯に、アルカリ性粉末洗剤をしっかり溶かし、衣類を1~2時間ほどつけ置きします。その後洗濯機にかけ、すすぎ2回以上で洗いましょう。
実際に黄ばんだシャツをつけ置き洗いすると……
つけ置き洗いは時間がかかると思われがちですが、実際はとても簡単です。洗剤を溶かして、洋服を入れて、放置するだけ。時間がない方は、夜お風呂に入った時に、シャワーのお湯でつけ置きし、朝洗濯機にかけるのも◎!
もみ洗いの手間もかからず、衣服にも優しいつけ置き洗いを活用して、夏の黄ばみを撃退しましょう!