「洗濯槽クリーナー」は酸素系?塩素系?2つの違いと“賢い選び方”を洗濯のプロが解説

家のこと

2025.01.07

こんにちは、洗濯研究家の平島利恵です。ドラッグストアにはたくさんの洗濯槽クリーナーが並んでいますが、「酸素系」と「塩素系」、どちらを選べば良いか迷いますよね。今回はそれぞれの違いや効果的な使い方を解説します。

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酸素系クリーナーと塩素系クリーナーの違いとは?

1. 酸素系クリーナー(過炭酸ナトリウム)

酸素系洗濯槽クリーナー

<特徴>

  • 粉末タイプが主流で、酸素の発泡力により汚れを浮かせて剥がす。
  • 小さなお子様や敏感肌の方にも安心。
  • 汚れが目に見えるため、掃除後の達成感がある。

<向いているケース>

  • 定期的な洗濯槽掃除(月1回程度)。
  • 軽度のカビ汚れや臭いが気になる場合。
  • 粉末石けんや石けん洗剤を使用し、石けんカスが出やすい方。

<注意点>

  • 何度かすすぎを繰り返さないと黒カビが出続けることがある。
  • 頑固な黒カビは落とし切れない場合がある。

2. 塩素系クリーナー(次亜塩素酸ナトリウム)

塩素系クリーナー

<特徴>

  • 液体タイプが多く、強力な殺菌・漂白効果がある。
  • 短時間で徹底的に除去するパワフルさ。
  • 塩素特有の強い臭いがあるため、換気が必須。

<向いているケース>

  • 長期間掃除していなかった洗濯槽や、頑固な黒カビ・雑菌が気になる場合。
  • 洗濯槽を徹底的にリセットしたい時。
  • 強い臭いや黒カビが繁殖している場合にも効果的。

<注意点>

  • 衣類用の塩素系漂白剤ではなく、必ず洗濯槽専用クリーナーを使用。
  • クエン酸や他の洗剤と絶対に混ぜない(有毒ガス発生の危険)。
  • 必ず換気する。
  • お湯は使用せず、必ず水で使用する。

落としたい汚れ別・クリーナーの選び方

落としたい汚れ別、クリーナーの選び方

酸素系クリーナー

軽度の黒カビ・ヌメリ・臭い、石けんカスやヌメリ

塩素系クリーナー

頑固な黒カビ・強い臭い・長期間の汚れ、洗濯槽を徹底的にリセットしたい時

注意!クエン酸や重曹の使用はNG

NG出典:stock.adobe.com

SNSなどで「クエン酸や重曹を使った洗濯槽掃除」が紹介されることがありますが、これは洗濯機の故障を招く恐れもあり、メーカーも使用を避けるよう啓蒙しています。

  • 重曹は水に溶けにくく、洗濯槽や排水経路に残った粒子が固まり、故障の原因になります。
  • クエン酸は酸性のため、洗濯機の金属部品やゴムパッキンを劣化・腐食させます。
  • 塩素系クリーナーとクエン酸が混ざると、有毒な塩素ガスが発生し、非常に危険です。

洗濯槽掃除には、必ず専用の酸素系または塩素系クリーナーを使用し、正しく安全にお手入れしましょう!

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著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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