SNS依存、大丈夫?居場所や心のよりどころにしない、メンタルを守る「SNS界隈の歩き方」

働く・学ぶ

www.photo-ac.com

2025.03.30

料理のレシピ動画を見ていたら、ちらりと映った外国製の豪華なシステムキッチンに気を取られて溜め息をついてしまったり、リビングの掃除のコツを知りたくてリールを眺めていると、窓からの眺望に「タワマン住まいか~」と羨ましく思ったり……。 楽しく見ていたはずの動画やSNSでストレスを募らせることはありませんか?

広告

SNSに生息する人々の特徴は?

くつろぎ出典:www.photo-ac.com

仕事や家事の合間、移動中の電車でホッと一息。そんなくつろぎの時間に、突然見ず知らずの誰かにマウントを取られたような錯覚を起こしてしまい、人知れずしょんぼり……そんな経験を持つ人が多いようだ。

キラキラInstagram

Instagram出典:www.photo-ac.com

以前、デジタルデトックスをテーマに取材をしたら「Instagramはキラキラした生活を全面的に出している人が多く、自己顕示欲に圧倒されるので見るのをやめた」という声を聞いた。そういえば美しい女優さんがガッツリ加工した写真をInstagramに掲載していて「背景が歪んでいる!」とフォロワーに指摘されていたこともあったっけ……映えという言葉の呪縛からか、なぜだか競い合う空気感が今も漂っているのは事実のようだ。

そんなことから興味を持ち始めて、noteやblog、Xや TikTokを覗き見すると、それぞれに生息する人々の特徴に気づいた。

blog出典:www.ac-illust.com

穏やかめなのはblog、note

blogやnoteは、比較的穏やかに日々の思いを丁寧な文章で綴る人が多い。中間管理職の辛さや子育ての悩みなど、テーマを設けて心の内を吐露する人、音楽や映画、読書や旅など趣味の情報交換や人柄がにじみ出る個人的な日記を写真と文で記録するなど「共感」コメントでつながりが生まれている。

燃えやすいX界隈

X出典:www.photo-ac.com

対してX(エックス)は、短文でサクサクと気軽に投稿するイメージ。
その気軽さゆえか、刺激の強い言葉で読む人にインパクトを与えようとするタイプのユーザーが目立つ。時に攻撃的な投稿も見受けられるため、いわゆる燃えやすく炎上が起こりやすい。スピード感があるため、blogやnoteのように書いたものを推敲してから投稿するというよりも、どんどん「今」の心境を投げる、という感覚。ユーザーに聞いてみると「う~ん確かに治安は悪いかな。」とのこと。

ほっこり和むTikTok

では、TikTokはどうだろう?

ペット出典:www.photo-ac.com

得意のダンスや歌、掃除のコツや料理のレシピを披露するHowToモノがバズりやすいようで、踊ってみた、歌ってみた系やプチプラコスメのメイク、時短レシピなどが多く流れてくる。ペットや子どもたちの愛らしいなごみ系の動画も多い。Xに比べると安全でのどかな場所のようだ。

生息地を選ぼう

ただでさえ世の中は不平等。親ガチャ、学歴、ルッキズム、会社内でのヒエラルキーや子どもの受験などで、モヤモヤざわざわすることは多々ある。自分の努力だけではクリアできない問題やストレスも多いのが現実。

ヒエラルキー出典:www.photo-ac.com

そんな中で、わざわざSNSの中の人に気を取られてストレスを増やすのは辛すぎる……あなたの人生の登場人物ではない人に気分を害される筋合いはない。承認欲求や自己顕示欲に端を発する、無責任な情報や発言に心を乱されるほど無駄なことはない。

だから、SNSも自分にとって心地よい場所だけを利用するとか、フォローする人を時々整理してみるといい。勢いでフォローバックしてはみたものの「なんだかな」というのはよくあること。思い切って外してしまったって全然罪じゃない。

SNS

そして、自分の生息地を見直してみよう。
思い切って「ちょっとな~」と思うアプリはアンインストールをしたり、通知をオフってみるといい。寂しさや物足りなさ、推し活に影響を及ぼすようなら再インストールすれば元通りだし、アカウント削除にまで及ばなくていい。

広告

自己啓発よりも笑いと癒しを求めよう

つまりは、あくまでも「楽しい暇つぶし」として楽しむのが得策。オチのあるクスッと笑えるもの、癒しのペット動画、推しの供給情報や配信で充分。

SNSに学びや心のよりどころ、自己啓発など導きを求めすぎない方がいい。なぜならSNSの中の人はあなたを知らない、あなたと環境を同じくしない遠く離れた人だ。しかも中の人は強い言葉で言い切ることで、自らの個性や考え方を剛速球で投げつけてくる。
副業または本業として活動している人は、フォロワーや閲覧数、コメントの数を増やすことで収入につなげているのだから当然のこと。

動画配信出典:www.photo-ac.com

大切なのは、SNSから一方的に流れてくる情報全てを真に受けず、それぞれの良さと危険性を理解した上で取捨選択をすること。振り回されずにうまく自らをコントロールできる距離感を保てれば、ちょうどいい楽しみ方ができるはずだ。

広告

著者

みやむらけいこ

みやむらけいこ

ライター歴20年。「あなたに逢いに行きます」取材ではなく出会い、インタビューではなく会話。わかりやすい言葉で丁寧に「ひと」を伝えます。好きなものは、サーフィンと歌舞伎、主食はチョコレート。#人生はチョコレート

この記事をシェアする

気になるタグをチェック!

saitaとは
広告

人気記事ランキング

ランキングをもっと見る