教えてくれたのは……本多諭さん
慶応義塾大学卒業後、株式会社紀ノ国屋に入社。その後、野菜の仲卸業を70年以上営む、家業の株式会社大治(だいはる)に入社し、平成28年に代表取締役社長に就任。
青果物の流通のプロとして、産地の開拓など「質の良い野菜」にこだわり、旬野菜やトレンド野菜についても広い知見をもつ。
いつまで続く!?野菜の価格高騰を乗り切るのはコツとは
気候の影響により、旬野菜が安いとは言えない時代となっています。旬だけにとらわれず通年で比較的流通が安定している野菜を選ぶことがコツとなります。
1.根もの野菜がねらい目
根もの野菜(レンコン、じゃがいも、さつまいも、にんじんなど)は気候の影響を受けにくく、価格が安定しています。保存もきくので、安いときにまとめ買いするのもおすすめです。
2.カット野菜・冷凍野菜・工場野菜を使う
必要な野菜が必要な量だけ入っているカット野菜や冷凍野菜を活用しましょう! きのこやもやし、フリルレタスなど工場野菜も大きな価格変動がないので家計の強い味方です。
3.大型野菜を活用
大根や春白菜などの比較的値段が落ち着いてる大型野菜を、使いきるようにしましょう。
生で食べるときは、食感や旬を楽しむサラダに、冷凍したものはスープや煮物に活用。使い切れない分は、冷凍して保存(冷凍貯金)すると、味染みがよくなり調理の時短にもつながります。
目利きのプロが選ぶ「節約野菜5選」
春に向けて比較的価格が安定しており、食卓で活用できる推し節約野菜をご紹介します。
ブロッコリー
茎もやわらかく栄養もたっぷり。食べ応えもあるので、残さず食べることができて節約にもなります。
ゆでるときは切り分けて茎から先に鍋に入れるのがコツ。色よく火が通る程度で引き上げたらザルに広げて冷まし、水気をしっかりきりましょう。旬の今の時期は甘みが強くやわらかいので、茹でたブロッコリーをシンプルに味わうのがおすすめ!
【おいしいブロッコリーの見極め方】
1.全体に緑色が濃く、蕾が密集していて硬く引き締まっているもの、劣化を防ぐため茎がしっかり残っているものがおすすめ。
2.切り口がみずみずしく、色が黒ずんでいないもの、茎に空洞などがないものが新鮮です。 大ぶりなものほど熟していて、やわらかく甘みも強くなります。
新じゃがいも
新じゃがは、小ぶりで水分量が多いのが最大の特長。 普通のじゃがいもと比べると、みずみずしく香りが良いとされています。
【おいしい新じゃがいもの見極め方】
1.表面の皮が薄く、指ではがれそうなくらいの物が良いです。
2.小ぶりで大きすぎない、しなびた感じの柔らかいものは避けましょう。
小松菜
旬は9月~12月といわれていますが、実は年間を通じて収穫でき、安定して流通している優秀な野菜です。葉物野菜は多くが価格高騰中ですので、食卓には小松菜を取り入れましょう。
おすすめは生のまま、サラダにして食べること。えぐみがなく、ビタミンなども丸ごと摂れ、さらに時短で調理もできます。
【おいしい小松菜の見極め方】
1.葉の緑色が濃く鮮やかで、葉そのものが肉厚でみずみずしくピンと張っているもの、茎が太くしっかりしているものを選びましょう。
2.葉脈が発達しすぎていると歯ざわりが悪いので、できるだけやわらかいものがよいです。 根がしっかりと長いものは生育がよいあかしです。
大根
旬は10~3月といわれていますが、一年を通して流通しています。
1本丸ごと購入して使いまわしましょう。上部の根元部分は甘みが強いので、サラダやマリネに。真ん中はやわらかいため煮物に。先端は辛味を感じやすい部分なので、辛味をいかした大根おろしや汁物にするのがおすすめです。
【おいしい大根の見分け方】
1.全体に張りとツヤがあり、まっすぐ伸びて、太いものを選びましょう。持ったときにずっしりと重さを感じるものは、みずみずしく水分が豊富な証拠です。
2.ひげ根の毛穴が浅く少なく、表面がなめらかなものがいいでしょう。
3.葉っぱも食べられます。葉付きのものは、葉の先端まで鮮やかな緑でピンと張ったものを選びましょう。カットされている場合は、断面のきめが細かく、必ずスが入っていないものがよいです。
春白菜
白菜といえば冬の野菜というイメージがありますが、実は3月から出回る春白菜が狙い目。
白菜は大型野菜で、他の葉物野菜と比較しても1kgあたりの単価が安く、白菜自体にボリュームがあり、食卓での活躍が期待できます。
サラダやマリネのように生のまま楽しむのは、食感がよく栄養素がそのまま摂れます。タンパク質とあわせて一皿で楽しむパワーサラダは食べ応えもあり節約レシピとしておすすめです。鶏ささみとあわせる春白菜のパワーサラダはヘルシーかつボリュームもあるのでぜひ試してみてください。
また、冷凍した場合は鍋物や炒め物に凍ったまま活用でき、さまざまな食べ方で楽しめます。
【おいしい白菜の見極め方】
1.葉先までかたく巻きがしっかりしていて、上部を押すと弾力があるもの。底面の切り口が白いものは新鮮です。
2.カットして売られている場合は、断面の芯の高さが3分の1以下で、葉がすき間なくギッシリと詰まっているものを選びましょう。
いかがでしたか? 旬の野菜や通年で価格が安定している野菜を知っておくことで賢く節約できそうですね! ぜひ参考にしてみて下さい。