お話を伺ったのは…株式会社マークス 勝村佑子さん
photo:keico m.
マークスでは、手帳やアルバム、PAUL & JOEなどの文具や雑貨の商品企画を経て、育休明けから広報を担当(社歴14年)。
夫と5歳の娘と3人でキャンプやボードゲームをするのが、最近の休日の過ごし方。手帳にはスケジュールやタスク管理の他に、子どもと一緒に楽しめる絵本や映画を書き留めている。趣味は週2で通うホットヨガ。しかしながら「ヨガだけでは痩せないのでは? と最近気づき始めたんですよ(笑)。」と本音? もチラリ。BTSが好き。
マークスと言えば…これでしょ!
「マークスと言えばこれ!」という手帳が、このストレージイット。付箋やシール、ペンなどを入れられる、スライドジッパー付きポケットカバーが人気。カバーのバリエーションも豊富で、お好みのデザインやテイストを自由に選べるのがいいところ。
そしてもうひとつ、忘れてはならないのが、ノートブックカレンダー。文字通り持ち歩けるカレンダーとしてロングセラー中。
「スマホで電話中にアプリを開いてスケジュールを書き込むのは意外と手間だと考える人も多いようで、これなら気軽に手早く書き込めるため、根強いファンが多いんです。1か月を俯瞰できるのが便利で、家族の予定や仕事の進捗が見やすいため『デジタルと併用してスケジュール管理をしている』という声もありますね。」と、勝村さん。
25年間人気が絶えないノートブックカレンダー。サイズやカラーもさまざまで、ユーザーも世の中の変化と共に使い方を変えながら愛用し続けている。
コロナ禍以降、人気の手帳は?
こちらは2025年文房具屋さん大賞で手帳賞1位を獲得した「ライフログ用週間ブロック手帳」。
カレンダータイプのマンスリーやウィークリーと呼ばれる見開き1ページの手帳、縦に時間軸が施されたバーチカルなど、従来のビジネス手帳によくあるレイアウトでスケジュール管理をメインに使う手帳のほかに、とくにコロナ禍以降は、「スケジュール管理を目的としない」週間ブロックや1日1ページタイプなどの手帳がじわじわとユーザーを獲得中。その理由を勝村さんにお聞きした。
「デジタルの普及から手帳離れの傾向があったのですが、コロナ禍で自宅で過ごす時間が長くなったことで、日記や体調管理をするために手帳を書く人が増えました。
そして、自由にその日の出来事や気分・生活・仕事などの様々なことを記録する『ライフログ』が現在のトレンドとなっています。」
手帳に求められる要素が変化して、ライフログブームと共にニーズが高まったのがブロックタイプ、というわけ。
話しかけてくれる手帳って!?
まずログ初心者や手帳を久々に持つ人にとっては「何を書いていいのかわからない」「空白が続くとイヤだ」というのが最初の悩みとなるのだが、この手帳のレイアウトをよく見ると、TO DO/RECORDという項目が5個あり、それぞれの先頭に□のチェックボックスがある。つまり「やらなきゃらならないことはなんだっけ? 今日はどんな日だった?」と手帳が問いかけくれる。
タスクを書いて、無事に終わればチェックを入れるのも良し、勝村さんの場合は「オフロ大そうじ」「BBQ仕込み」となっている。
そして今日のトピックを表すTODAY'S HILIGHTには、「明日から連休だ……」と心の声が綴られている。
その下にあるのは顔マーク。自分のご機嫌や体調に合わせてマーカーで色を塗る。1番下には映画や本、食事などのアイコンが並んでいて、それらのタイトルやお店の名前を記入して、最後に★の数で評価をしてみる。
自分でルールを決めなくても、あれこれ手帳が話し相手になってくれるので、それに答えていけば1日分が簡単に埋まるという仕掛けだから、とにかく話題が尽きなくていい。1日分が長方形なので、写真やスタンプ、シールでデコりやすいから空白を埋めやすいのも初心者にはウレシイ。
いわゆる夢を叶える自己啓発系手帳と異なるところは、1週間のハビットトラッカー(※)が3つだけという点でもある。写真の左上にサプリ、ヨガ、読書という記載があるのがこれだ。それに、WEEKLY REVIEW(1週間の振り返り)も2行のみというお気楽さ。世の中にはハビットトラッカーが10個とか、振り返りが15行とかの手帳もあるけれど、「できない自分」に直面する可能性が高まり、ログそのものを辞めてしまう人も実は多い。
さらに自由度が増したタイプはこちらの手帳は、「マークスのログダイアリー」。
日付部分が空白になっているので、書きたいことがある日だけ、週に1度だけなどフリーなインターバルでログを楽しむことができる。
とにかく、背伸びをせず、ありのままの自分でも仲良くなれそうなのが、ましかくのサイズ感がかわいいマークスの「ライフログ用週間ブロック手帳」と「 マークスのログダイアリー」なのだ。
※ habit(習慣)とtracker(追跡者)という意味で、自分が習慣にしたいことを書き、それを日ごとにチェックするリストのこと
カスタマイズは自由形のパピノット
そしてこちらのカラフルなリングノートはパピノット。
表紙だけでなく、リングや中身のリフィルも自由に選んでお気に入りの1冊をカスタマイズできるという画期的なノート。
「ルーズリーフだと事務的なので『もっと可愛いものを!』ということで、オリジナルノートをフリースタイルで楽しんでもらう10種のカバー、6種類のリングを揃えました。トマト・ラズベリー・シナモンなどネーミングにも凝ってるんです(笑)。リフィルの色味も真っ白とクリーム系があるので好みでセットできます。3月に発売したところ大人気で、勉強に使う人も多く20代のユーザーも多いようです。実は、100円ショップのルーズリーフとも互換性があるので、そのあたりも若い世代に気に入っていただけているのかもしれません。」
カジュアル手帳のリーディングカンパニー
その他にも手帳愛好家の間で特に人気の高い1日1ページのEDiTなど、デザイン、カジュアル手帳手帳の分野において、マークスは圧倒的なリーディングカンパニー。美しいカバーの色味や紙質の良さには定評がある。
特筆すべきは、フリクションボールや万年筆とも相性が良いこと。マークスオリジナル手帳用紙「ネオ・アジェンダ」は、なめらかで上質な書き心地と、ペンの色が美しく映える白さが魅力で、「書くことが好き」な手帳愛用者が多いというのも特徴の1つのようだ
株式会社マークス 公式オンラインストア https://www.online-marks.com/