【実験】魚加工場の作業着で検証!
魚の加工場で実際に使っている作業着をお借りし、魚のニオイが落ちるかどうかを検証しました。
作業着は、真っ黒! 魚の汚れによる臭いだけでなく、汗のニオイも染み込んでいました。
魚汚れが落ちにくい原因は、”魚の油”。まず全体に、油汚れに強い中性洗剤を塗布します。
その後、つけ置き洗い用の洗浄液につけ置きした瞬間、目が染みるほどの強烈なニオイが……!
1度のつけ置きでは落としきれず、2回目でようやくスッキリしました。
この結果から見えてきたのが、「魚のニオイは簡単には落ちない」理由と、その対処法です。
魚のニオイが落ちにくい理由
魚のしつこいニオイの原因は、大きく2つあります。
1. トリメチルアミン(魚特有の生臭さ成分)
魚の鮮度が落ちると発生する、アルカリ性のニオイ成分。
食べる際は酢やレモンなどで中和されますが、衣類のニオイには別のアプローチが必要です。
2. 魚に含まれる“油分”
この油汚れこそがニオイ残りの最大の原因。
油は水に溶けにくく、普通の洗濯では落としきれないため、洗っても「くさみ」が残りがちなんです。
衣類についた魚のニオイを落とすには?
魚のニオイを落とすには、“油汚れ”にアプローチすることが大切です。
中性洗剤とつけ置きを組み合わせて、繊維の奥の油分までしっかり分解しましょう。
STEP1:中性洗剤を直接塗布
洗濯前に汚れが気になる箇所に、中性洗剤を直接塗布します。ゴシゴシこすらず、繊維の奥に洗剤を染み込ませるように。
STEP2:40℃のぬるま湯に30〜60分つけ置き
バケツに40℃前後のぬるま湯を用意し、アルカリ性粉末洗剤をよく溶かし、衣類を30分〜1時間ほどつけ置きます。
STEP3:洗濯機でしっかり洗う
つけ置き後は、少なめの衣類量ですすぎを2回以上で行うのがポイント。汚れや洗剤が残っていると、ニオイがぶり返します。
つけ置きが1回で取れない場合は……
今回の魚加工場の作業着のように、油分と汗が繊維にしっかり染み込んでいるケースでは、1回のつけ置きでは落としきれないことも。その場合は、同じ手順を繰り返すと、驚くほどスッキリします。洗濯機にかける際に、温水洗いするのもおすすめです。
魚のニオイはすぐに落とすのが鉄則!
魚のニオイは、時間が経つほど繊維に定着して落ちにくくなります。魚を扱う衣類は、早めに・こまめに洗濯しましょう!
衣類のニオイを気にせず、魚料理やご家族との時間が、もっと快適になりますように。