“自分には無理”が口ぐせ。「幸福度を下げる」思い込みから抜け出すための3つのヒント

カルチャー

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2025.07.29

心の奥で「やってみたい」と思うことがあっても、つい「私には無理だ」と口にしていませんか? 何気なく抱えている思考パターンが、自分の可能性を狭めてしまうことも。人生を豊かにするには、こうした思い込みを手放すことが大切なのだそうです。心理学や脳科学に詳しいマインドトレーナー田中よしこさんに「上手に手放すための3つのヒント」を教えていただきました。

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教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん

田中よしこさん

株式会社コレット代表取締役。心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。『モヤモヤしない考え方』(ワニブックス)/最新刊『私は私を幸せにできる』(KADOKAWA)がある。

無意識に抱え込む「思い込み」が幸福度を下げていることも

「〇歳だから似合わない」「新しいことを始めるなんて自分には無理」「今さらキャリアチェンジなんて難しい」といった思い込みで、自分で自分にブレーキをかけていませんか? 

これまで一生懸命頑張ってきたあなただからこそ、知らず知らずのうちに抱え込んでしまった“思い込み”が、幸福度を下げている可能性もあります。でも、大丈夫です。その思い込みは、ちょっとした工夫で手放すことができますよ。

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「自分には無理」を手放すための3つの処方箋

私たちは年齢を重ねるにつれて、無意識のうちに自分自身に制限を設けてしまいがちです。しかし、その制限こそが、新しい可能性や幸福を見つける障壁になっていることがあります。

今回は、「幸福度を下げる」思い込みの正体と、そこから抜け出すための具体的な方法を3つのポイントでご紹介します。

1. 「~すべき」という呪縛から自由になる

悩む女性出典:stock.adobe.com

「管理職だから部下に弱みを見せてはいけない」「〇歳だから落ち着いていないと」など、私たちは気づかぬうちに「~すべき呪縛」にとらわれてしまいがちです。

もし、「~すべき」という言葉が頭に浮かんだら、「本当にそうすべきなのか?」「それは誰のためのものなのか?」と自問自答してみてください。例えば、「新しい趣味を始めるのは若い人がすべき」という思い込みがあるとしたら、「私が心から楽しみたいと思うなら、年齢は関係ないのでは?」と考えてみましょう。

2. 他者との「比較」をやめる

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SNSでキラキラした同世代の活躍を見たり、友人との会話で「あの人はこんなことをしている」と聞いたりすると、「自分はまだまだだ」と感じて落ち込むことはありませんか? 実は、他者との比較は、際限なくあなたの幸福度を蝕んでしまいます。冷静に考えてみると、比べることで得られるものなど、何もないことが分かります。

比較は、成長のために使うのがおすすめです。「去年の自分と比べて、どんなことができるようになっただろう?」「一年前の自分より、どんな知識が増えただろう?」と、自分の成長に目を向けてみましょう。あなたはあなたの人生の主役です。他者の物語ではなく、あなた自身の物語を紡ぐことに集中してみてくださいね。

3. 「変わらないほうが安全だ」と諦める

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長年培ってきた習慣や考え方を変えることに、強い抵抗を感じていませんか? 「変化は危険」「現状維持が一番」という思い込みは、新しい可能性や成長の機会を自ら手放してしまうことがあります。慣れ親しんだ環境から一歩踏み出すことを恐れるあまり、成長をあきらめ、停滞を選んでしまうのです。

例えば、興味のある習い事を見つけても、「今さら新しいことを始めるのは面倒だ」「失敗したら嫌だ」と感じ、結局何も行動しなかったり。長年不満に思っている人間関係や仕事の状況も、「今さら変えても仕方ない」と諦めてしまったり。このような思い込みによって可能性を制限してしまうのは、とてももったいないことです。

脳は指示を出せば動いてくれます。「〇〇をすることで、どんな未来になるのだろう?」と考えてみるだけでも十分です。まずは、想像してワクワクする自分を思い描いてみましょう。

さあ、新しい自分に出会う準備を!

前向きな表情の女性出典:stock.adobe.com

「自分には無理」という思い込みは、これまで頑張ってきた自分を守るための防衛機制だったのかもしれません。でも、もうその役割は終わりです。これらの思い込みを手放し、一歩踏み出すことで、あなたの人生はさらに豊かになります。新しい趣味に挑戦したり、学び直したい分野を見つけたり、これまでの経験を活かして社会貢献をしたり。何歳からでも、人生にはまだまだ無限の可能性を秘めています。

さわやかな風が吹き抜けるように、心のモヤモヤを吹き飛ばし、前向きな気持ちで新しい自分に出会ってみませんか? あなたの素晴らしい経験と知恵は、きっとこれからの人生をより鮮やかに彩る大きな力になるはずです。

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著者

shukana

shukana

小学生、幼稚園児の男の子のママ。出産前まで紳士服業界に携わり、TES(繊維製品品質管理士)の資格を取得。 暮らしをより楽しく、よりラクに過ごすための方法を日々模索中です。

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