「いい人生だったなぁ」と思えるように。 40代から始める“幸せな生き方のヒント”

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2025.07.31 更新

「この人生でよかったな」そんなふうに老後にふり返れたら、それは何よりの幸せかもしれません。もちろん、未来のことは誰にもわかりません。でも、いまの生き方の積み重ねが、その未来を少しずつつくっていくのもまた事実です。 今回は心理カウンセラーの視点から、「老後、幸せだった」と思えるために、40代の私たちが今日からできることを3つご紹介してみます。

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1.自分軸で選ぶ習慣をつける

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どんな服を着るか、何を食べるか、誰と時間を過ごすか……。

毎日は、小さな選択の連続です。そして、その小さな選択が未来の自分をつくっているんですよね。その選択に、「こう思われたいから」ではなく、「私が心地いいかどうか」で選ぶ、という意識を取り入れてみましょう。

たとえば、自分にこんな問いかけをしてみてください。

  • それ、本当に私がやりたいこと?
  • 「ちゃんとしなきゃ」と思ってない?
  •  無理していない? 我慢していない?

日々、自分の感覚に素直になること。
それが積み重なっていくと、「誰かの人生」ではなく、「自分の人生だった」と言える感覚が育っていきます。

2. がんばらない日や余白を意識してつくる

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40代は、仕事に家庭に、がんばる場面がたくさんありますよね。それはすばらしいこと。でも、いつも全力で走り続けていたら、心も身体も息切れしてしまいます。

「今日はちょっと休もう」
「完璧じゃなくてもいいか」
「人に頼ってみよう」
そんなふうに、ときには “力を抜く選択”を自分に許してあげましょう。
無理をしすぎなかったことで守れた健康や人間関係が、のちのちの「幸せだった」につながるかもしれません。

“余白”があるからこそ、今自分のまわりにある小さな幸せに気づき、味わうことができます。大切な人たちに、「ありがとう」を伝える心の余裕も生まれます。

休むことや余白を作ることも、心満たされる未来をつくるための、立派なアクションなんです。

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3.未来の自分に問いかけてみる

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迷ったとき、悩んだとき、こんなふうに問いかけてみるのもオススメです。

「80歳の私が、いまの私を見たらどう思うかな?」
「80歳の私が、今の私にアドバイスするとしたら、なんて言うだろう?」

今の自分の視点だけだと、「正解」や「どう思われそうか」にとらわれて視野が狭くなってしまいがちな時でも、未来からの視点で見てみると、自分にとって本当に大切なことが見えてくるかもしれません。

「あの時、自分に正直になってよかった」
「あの時、チャレンジしてくれたから、今とっても充実しているよ」
「あの選択のおかげで、今すごく助かっているよ」
未来のあなたがそんなふうに言ってくれそうな選択肢にこそ、あなたらしい<本音>や<軸>が見えてくるかもしれませんね。

自分を大切にする選択を増やそう

幸せな老後をつくるのは、特別な努力ではなく、むしろ「自分を大切にする選択」を今日ひとつ増やすことの積み重ねなのかもしれません。

誰かの正解ではなく、「私の納得」を大事にする。がんばる日も、がんばらない日も、自分で選んでいく。
「この人生でよかった」と、自分で自分をねぎらえるような生き方をしていきたいものですね。

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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