冷却シートは熱を下げる効果がない……?
夏の常備アイテムとしておなじみの「冷却シート」。しかし実際のところ、冷却シートに体温を下げる効果はないんです。揮発性成分が蒸発するときに生じる気化熱によって、肌の表面温度を一時的に下げる働きしかありません。
そのため、熱が出たときに貼っても解熱効果はなく、体の深部体温はそのまま。熱中症対策としても不十分です。
冷却シートが活躍するのはこんなとき
繰り返しになりますが、冷却シートに解熱効果はありません。大切なのは、正しい使い方をすること。冷却シートは次のような場面で役立ちます。
1.清涼感がほしいとき
冷却シートのひんやり感で、気分的に爽快でラクになることもあるでしょう。このように、清涼感が得られるのは、冷却シートのいいところ。
肌に貼るだけでスーッとひんやりする感覚が得られるので、感覚的に涼みたいときにぴったりです。
2.ほてりを和らげたいとき
ほてりを感じるときも、冷却シートが役に立ちます。肌表面の温度を一時的に下げて、ほてり感を和らげてくれるんです。
肌の表面がひんやりするので、ほてりによる不快感や苦痛を緩和したいときにおすすめ。
3.リラックスしたいとき
なんとなく疲れているとき、だるさやイライラを感じたときに、冷却シートをおでこや首元に貼ると、ひんやり感が気分をリセットしてくれることも。
冷たさが「気持ちいい」と感じて、クーリング効果を得ることは冷却シート本来の使い方です。
冷却シートの効果的な使い方を知ろう
冷却シートは、つい“熱を下げてくれるアイテム”として頼りたくなりますが、本来は症状を軽く感じるための補助的な存在。実際には深部体温を下げる効果はなく、あくまで肌表面を一時的に冷やすものなので、熱中症対策としては不十分です。
冷却シートはあくまでも、“ひんやり感”で気分的に涼しさを得るもの。正しい使い方を知り、リラックス・リフレッシュグッズのひとつとして活用しましょう。