1.持ち出し品と置き場所:どこにある?
防災グッズの中身の見直しはもう終えてるでしょうか。非常食も消費期限が長いとはいえ、いつまでも食べられるわけではありません。定期的な入れ替えが必要です。
さて、グッズのメンテナンスを終えたら今度は「家族で置き場所を共有する」必要があります。
ぜひ以下は家族で共有しておきたいポイントです。
- 非常用リュックの置き場所:玄関や寝室の近くなど取りやすい場所にしまってあるかな?
- 子どもにも「ここにあるよ」と置き場所をちゃんと共有してるかな?
また、家族LINEのノートなどにしまい場所を写メなどで保存しておくと、忘れ防止にもなります。防災グッズは親だけで管理しがちですが、しっかりと子どもにも何が入っているか、どこに置いているかなどを伝えておきましょう。
そうすることで、いざというときに子どもも自分で自分を守る行動を取れるようになります。
2.集合場所:どこで会う?
つぎは「集合場所」。
家族がバラバラの場所にいるとき、連絡が取れないことを前提に「どこで再会するか」を決めておく必要があります。状況によってはスマホが繋がりにくかったり、使えないケースも考えられます。いつでも遠隔で連絡が取れるとは限らないからこそ、避難場所を絞っておくと安心に繋がります。
- 家の近くだったらどこが避難場所になるか?
- 徒歩圏内だったらどこに避難する?:学校や近くの公園など指定避難所を共有
- 広域避難場所はどこ?:市区町村指定の避難場所も複数あります。どこがそうなのかを共有
ケースバイケースで話し合いをしておくといいかもしれません。たとえば「スマホが繋がらなかったら、どうやって再開する?」とか「学校帰りだったら、どこで会おうか?」など。
どこにいるかわからない、というのはお互いに心細くなります。闇雲に探し回るよりも、いくつかの集合場所をあらかじめ決めておくことで、まずはそこで落ち合うという安心に繋がります。
3. 住まいの安全点検:寝室は安全? 通路に物はない?
そして、防災グッズのチェックだけじゃなく、住まいの安全点検、動線確保も確認しておきましょう。
- 寝室の家具は固定されてる?
- ベッドの近くに、スリッパ、懐中電灯、メガネ、笛などいざというときのための防災アイテム置いてある?
- 廊下や階段につまずくもの、邪魔なもの、置いてない?
- ガス栓・ブレーカー・止水栓の場所と使い方、子どもたちもわかってる?
住まいの整理整頓は、ただキレイに暮らせるだけじゃなく、災害時の安全にも繋がります。荷物が所狭しと積み上げてあると、どうしても避難経路を塞いでしまうこともあるでしょう。
固定してなかった棚が倒れてきて、ドアが開かなくなったり、怪我をしたりなんてことも。これを機に、あらためて住まいの防災対策を考えてみるのもおすすめです。
4.情報の取り方:なにを信じる?
さいごは、「情報リテラシー」について。
災害時には様々な情報がSNSや噂を通して飛び交います。
そんな中、まず信頼できる情報を知ることが大切になってきます。
- 市区町村の公式アプリや防災メールは登録してる? 家族みんな見れるようになってる?
- NHKラジオや防災無線にアクセスできる? 防災グッズにラジオなど入ってる?
むやみにSNSを見て、情報に翻弄されてしまうとよけいに不安になってしまうこともあります。
どういう情報を信じたらいいのか、なかなか難しいことですが、子どもたちと一緒に話し合ってみるといいでしょう。特に、中高生以上などで、SNSなどを自分でも使ってるお子さんとは、信頼できる情報とはどんな情報なのかを話し合ってみましょう。
防災に完璧な正解はありません。家庭の事情や子どもの年齢、住んでいる地域によっても備え方は変わります。でも「うちではこうしよう」と家族で話しておくことは、どの家庭でもできる最善の備えです。
今年はぜひ、こうしたテーマをひとつでもいいので、家族で話し合ってみてください。