よく触れる場所を「薄め液でさっと拭く」だけで予防につながる

風邪などの感染症は、「手で触れた場所」を通じて家庭内で広がることが多いといわれています。特に、家族みんなが触るドアノブやスイッチ、家電の取っ手は、実はウイルスが残りやすいスポットです。
そこで頼りになるのが、液体キッチンハイターの薄め液。水で薄めて、家にある布で気になる場所をさっと拭くだけで、感染症予防に。日々の習慣に無理なく取り入れやすいのが魅力です。
今日からできる「やさしい予防ケア」のステップ
使用するもの

- 液体キッチンハイター(塩素系漂白剤)
- 水1L
- バケツ
- ゴム手袋
- 白い布(色柄物以外)
- 仕上げ拭き用の布
手順⒈ 薄め液をつくる

バケツに水1Lを入れ、液体キッチンハイターを10mL(キャップ約0.4杯)加えて薄め液をつくります。薄め液をつくる前に、換気をしてゴム手袋を着けておきます。
手順⒉ 布に含ませて「手が触れる場所」を拭く

薄め液を布にしっかり含ませてから軽くしぼり、ドアノブ、スイッチ、冷蔵庫や電子レンジの取っ手、蛇口レバーなど、家族がよく触れる場所を順に拭いていきます。
手順⒊ 仕上げに水拭きする

液が残ると素材が傷むことがあるため、きれいな水でぬらした布でもう一度水拭きします。これで予防ケアは完了です。
使う前に確認したい「素材チェック」
見た目は同じようでも、ドアノブや家電の取っ手にはさまざまな素材が使われています。液体ハイターは素材によって変色・サビ・劣化を引き起こすことがあるため、使用前に素材を確認しておくと安心です。
使えない素材の例
- ステンレス以外の金属(アルミ・鉄・銅・真鍮など)
- メラミン樹脂(メラミン食器など)
- 天然石(大理石など)
- 水洗いできない製品や場所
- 「塩素系は使えない」と表示されている製品
ステンレス製のドアノブを薄め液で拭く場合、長時間の放置は避け、必ず直後に水拭きしましょう。
※上記は、液体キッチンハイターが使えない素材の一例です。実際に使用する際は、製品表示やメーカーの案内で「使えないもの」の項目を確認してください。
どこを拭くと効果的?

感染症対策で優先したいのは、家族がよく触れる場所のケアです。日常の動線を思い浮かべながら、次のようなスポットを中心にケアするといいでしょう。
おすすめのスポット
- ドアノブ・引き戸の取っ手
- 電気のスイッチ
- 冷蔵庫・電子レンジの取っ手
- 洗面所の蛇口レバー
- トイレのレバー
注意点
- 酸性の洗剤や他の漂白剤とは絶対に混ぜない
- 必ず換気する
- 金属の変色・サビに注意
- 薄め液は作り置きせず、その都度つくる
- すべての菌・ウイルスを取り除けるわけではない
- 「塩素系は使えない」と表示のある製品には使用しない
- 同じメーカーでも液性や使用方法が異なるため、使用前に製品表示を確認する
※本記事では花王「キッチンハイター(液体タイプ)」を想定しています。
小さな工夫でできる予防習慣

家族がよく触れる場所を薄め液で拭くだけでも、冬の感染症リスクを減らすことにつながります。特別な道具はいらず、短時間でできる方法だから、忙しい毎日でも続けやすいのがうれしいですね。気になる季節の“ちょこっと予防”として、暮らしに取り入れてみてください。
