教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん

株式会社コレット代表取締役。心理学、脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。『モヤモヤしない考え方』(ワニブックス)/最新刊『私は私を幸せにできる』(KADOKAWA)がある。
一緒にいると幸福度が高まるパートナーの「3つの特徴」
2月は「バレンタインデー」があり、街中が華やぐ季節ですよね。この時期を単なるイベントとして楽しむだけでなく、「隣にいる人との関係」をそっと見つめ直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
「この人でよかった」と思う日もあれば、「どうして分かってくれないの?」とため息をつく日もある。そんな心が揺れ動きやすい人に知ってほしいのは、パートナーとの関係で感じる幸福度は、相手の条件よりも「二人の間に流れる空気の質」で決まるということです。
今回は、改めて大切にしたい、「一緒にいて幸福度が高まるパートナー」の3つの特徴と、関係を見直すためのヒントとなるフレーズをご紹介します。
1.「沈黙」さえも、圧倒的な安心感を感じられる
私たちの毎日は、仕事に家事、介護など常に「何かを考えて、気を張っている」状態です。そんな日々の中で感じる一番の幸せは、「何もしなくていい」「話さなくてもいい」と許される時間かもしれません。
同じ空間にいてそれぞれが別のことをしていても、そこにトゲトゲした空気がない。この「心地よい放置」ができる関係は、お互いの存在が脳にとっての“安全地帯”になっている証拠です。
関係を育てる「魔法の言葉1」
ふとしたときに、少し照れ臭くても「こうやって、お互い好きなことをして静かに過ごせる時間って、贅沢だよね。幸せだな~」と伝えてみてください。沈黙を「手抜き」ではなく「極上のリラックスした時間」へと格上げすることができます。
2.正論よりも「共感」をくれる、心の包容力
一生懸命がんばっているときほど、ちょっとした愚痴をこぼしたくなるものです。そんなとき、「それは効率が悪いよ」「もうちょっと〇〇したほうがいいよ」なんて正論を返されると、心は一気に砂漠化してしまいます。
一緒にいて幸福度が高まるパートナーは、まず「そうか、それは大変だったね」とあなたの感情をそのまま受け止めてくれる人。自分の感情が否定されずに着地できる場所があるだけで、人は驚くほど明日への活力を充電できるのです。
関係を育てる「魔法の言葉2」
相手が話を聞いてくれたときには、「アドバイスじゃなくて、ただ聞いてくれるだけで、私はすごく救われるんだ。ありがとう」と伝えてみましょう。この言葉を添えることで、相手側も「解決策を出さなきゃ」というプレッシャーから解放され、共感の循環ができますよ。
3.日常の「小さなラッキー」を増幅させる、陽だまりの視点
年齢を重ねると、心や体に変化が訪れたり、思いがけないトラブルに見舞われたりすることも増えていきます。そんなとき、そばにいて元気になれるのは、「つらいけれど、命に関わるわけではないし、なんとかなるよね!」と、落ち込んだ後に前を向ける視点を持っている人です。
トラブルを「不幸の始まり」と捉えるか、「あとで笑いにできる話のネタ」に変えられるか。その違いは大きく、前向きな視点を共有できるパートナーがいると、人生の難易度はぐっと下がります。
関係を育てる「魔法の言葉3」
失敗したときにこそ、笑顔で「二人一緒なら、なんとかなるよね。これも、きっといい思い出になるかも!」と言ってみてください。この「二人一緒なら」というフレーズが、相手の“ヒーロー願望”をくすぐり、二人の結束力を高めてくれます。
「理想の誰か」を追うより、今ある「空気」を整える

バレンタインデーに高価なチョコレートやギフトを贈るのも素敵ですが、お互いに本当に求めているのは、「心の平穏」かもしれません。相手を変えるのはなかなか難しいですが、自分の「声かけ」ひとつで、二人の間に流れる空気の温度を変えるのは、今この瞬間からできることです。
「あなたといるときの自分が、一番好き」。そんなふうに思える関係を、今年は「言葉の力」を使って育ててみませんか? あなたの毎日が、もっとやさしく、もっと自由なものに変わっていく。そのきっかけになるバレンタインデーをみなさんが過ごせるよう願っています。




