「相談したのに余計つらくなった…」子育てで悩んだときに“自分が傷つかない”相談先の選び方

家族・人間関係

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2026.08.20

臨床心理士・公認心理師のyukoです。ママ友、SNS、学校、カウンセラー。相談相手は多いのに、相談したことで逆に傷つくこともあります。大切なのは、「今の自分が何を求めているか」に合った相談先を選ぶことです。相談しても楽にならない理由と、相談先選びのポイントを考えていきます。

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余計に悩むなら、相談しなければよかった

小4の長男の対応に最近悩んでいる。ゲームを終える時間になると毎回うまく切り替えられず泣いたりイライラしたりする。発達に特性があるのかな? それともこの年齢だとよくあること? と悩み、ママ友に相談すると「男の子なんてそんなもん」と軽くあしらわれ、SNSで呟くと「親の育て方の問題」「すぐ発達検査受けるべき」というコメントも。不安は減るどころか、どうすればよいか余計にわからなくなってしまった。

悩む母出典:stock.adobe.com

相談しなければ、こんなに苦しくならなかったのかな。相談先や情報収集の場がたくさんあるからこそ、このような悩みを抱える親御さんもいます。
なぜ相談しても楽にならないことがあるのか、どうすれば自分に合った相談につながるのかを考えていきます。

見直したいのは「誰に相談するか」ではなく「相談の目的」

心理士として働く中で、「誰に相談すればいいですか?」とよく聞かれます。
そんなときはまず、「何を求めて相談するのか」を一緒に整理します。
なぜなら相談には、いくつか種類があるからです。

  • つらさや悲しさなど、気持ちを受け止めてほしい相談
  • 同じ経験をした人の話を聞きたい相談
  • 発達や心理について専門的な見立てがほしい相談

これらは似ているようで、求めているものが違います。
目的がわからないまま身近な人に相談すると、共感がほしかったのにアドバイスばかり返ってきたり、具体策が知りたいのに「大丈夫」と励まされるだけになって余計に疲弊してしまうんですね。

つまり、「相談したのにつらかった」というときは、相手が悪かったと終わらせるのではなく、今一度相談の目的を見直すのが大切なんです。

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子育ての悩みを相談するときに知っておきたい3つのこと

ママ友に専門性を求めない

たとえば子どもの発達に不安があるとき。複数の子どもを育てた経験がある親、発達相談を利用したことがある親に相談する方は多いでしょう。
「どこに相談しよう?」など、糸口を探す相談ならよいのですが、専門性や経験談を求めすぎるのはNG。ママ友からは自身の子育て経験を聞けますが、その経験がそのまま他の子どもに当てはまるとは限りません。

話す女性出典:stock.adobe.com

子どもの発達について専門的な判断を求める場合は、学校のスクールカウンセラーや地域の発達相談などの相談先を選ぶ方がよいでしょう。

SNSで安心を探さない

SNSには、同じ悩みを持つ親がたくさんいます。
今は少し検索しただけで、次々と似た悩みを持つ投稿が流れてきますよね。

「この年齢で、こういう様子はおかしい? それとも普通?」と疑問をもったとき、「うちも同じだったから大丈夫!」という投稿もあれば「すぐ受診すべき」という投稿もあります。
どちらも、投稿した人の経験に基づく意見かもしれませんが、それが自分の子どもに当てはまるとは限りません。
ここで頭に入れておきたいのは、SNSは今の自分に必要な情報だけを届けてくれる場所ではないという点。

悩む女性出典:stock.adobe.com

特に不安が強い日は、安心を探して開いたはずなのに、さらに不安になる情報ばかり目に入ってしまうことがあります。
SNSは情報収集には便利ですが、「心を落ち着ける場所」と「情報を集める場所」は分けて考えておくことも大切なんですね。

カウンセラーは問題を整理して解決策を一緒に探す人

専門家に「どうしたら治りますか?」「今すぐ改善するには?」と答えを求めたくなる気持ちはもっともです。
実際、専門的な知識の中から家庭でできる工夫を提案するときもあります。

しかし相談の中でまず大切にしているのは、答えを渡すことではなく、何が起きているのかを一緒に整理することです。

たとえば、ゲームをやめられないという相談ひとつをとっても、

  • 学校や塾、友人関係で気を張り続けて疲れている?
  • 切り替えが苦手という特性があるかもしれない
  • 家庭で決めているルールが本人に合っていない可能性は?

など、背景は子どもによってまったく違います。
同じ行動でも、理由が違えば対応も変わりますよね。

カウンセラーに相談出典:stock.adobe.com

「カウンセラー=正解を知っている人」ではなく、「問題を整理して解決策を一緒に探す人」と認識しておくと、より利用しやすくなるでしょう。

学校、ママ友、SNS、専門家など、相談先の選択肢が増えた分、「誰を信じたらいいのか」と迷う方もいます。
だからこそ大切なのは、「今の私は何を求めているのか」を考えることです。
「少しここを見直してみよう」「ちょっと頭がすっきりした」。
そんな気持ちになれる相談先が見つかるといいですよね。

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著者

yuko

yuko

臨床心理士・公認心理師

臨床心理士・公認心理師。現在は小児の総合医療センターと大学の心理教育相談センターにて勤務。児童期から思春期の子どもへのカウンセリングやプレイセラピー、子育てに悩む保護者の方への育児相談を専門にしています。色彩心理学やカラーコーディネートについても学んでおります。

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