ひとりでいる孤独より「ふたりでいる時に感じる孤独」の方が辛い

家族・人間関係

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2026.08.12

こんにちは、家事シェア研究家の三木です。先日、家事シェア講座に参加してくれた女性が「ひとりでいるより、夫婦でいる方が辛いんです」と話してくれました。 その方は、結婚して数十年。夫と家事育児を協力し合うなんてことは諦めてここまで来たと。

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家事育児を一緒にやることの意味

洗濯物を畳む妻出典:stock.adobe.com

「夫とシェアしようとするなんて面倒くさい。それよりもひとりでこなせるようになった方が、ずっと楽」と思っている女性も結構いるのではないかと思います。

たしかに、時間も不規則、家事の理解も薄く、スキルも低い。そのうえ、何だかんだと言い訳をしては家のことから逃げようとするパートナーを相手に、説得して教えて、褒めて……なんてことは想像するだけでゾッとします。

だから僕は、「家事をやってもらわない」という家事シェアだって、家庭によってはひとつの答えだろうと考えています。 ただし、家事をやらないことと、夫婦がワンチームとなって助け合っているかどうかはまた違う話

家事はまったくもって苦手だけど、夫婦いつも笑いあい、色んな話をして、助け合っているという人もけっこういるんです。 ですが、逆に家事は色々やってくれるけど、いつも不平不満ばかり言って、ダメ出しをされて、一緒にいるだけでシンドいというご夫婦もいます。

では、家事を一緒にやるってどういう意味があるのでしょうか。

ぼくは家事シェアは「家族を大切にする技術」だと考えています。

家族を大切にする方法は家事に限らず色々あるでしょう。お金を稼ぐのも、話を聞くのも、一緒に出かけたり、家族イベントを楽しんだり。 そして、それらはどれかひとつだけ頑張れば、万事OKということではありません。 また、たまのイベントごとよりも、毎日の助け合いのほうが、家族を大切にすると伝わりやすかったりもします。

正しい家事シェアについて学ぶことは、まさにこの「家族を大切にする技術」そのものです。 それは、普段家事をがんばっているママにとっても同じです。

「ひとりでできるようにする」というのは、「相手がいなくてもいい状態をつくる」のと似てきます。

「いなくてもいい」がそのうち「いない方がいい」になってしまえば、それはお互いにとってさみしいことですよね。

孤独は、誰かといるときに強く感じる

孤独を感じる出典:stock.adobe.com

冒頭でお話しした女性は、「夫がいなくてもいい状態」を一生懸命に作ってきました。 何年もかけて、夫に期待しないようにして、いなくても家が滞りなく周るようにと。 そして、それはいつしか「いない方がいい」になっていきました。

いると、その分家事の手間は増えます。 いなければ楽なのに。いなければ余計なさみしさを感じずに済むのに。いるから辛くなる。 いるからより一人きりなんだと感じてしまう。いま、そんな状況をお互いに改善したいという気持ちで、僕の講座に夫婦でご参加くださっていました。

家事シェアは家族を大切にする技術。

その技術を知っていると、「自分なりに大切に思ってきたのに伝わらない」という悲しい思いをしなくてよくなります。

十年後、二十年後。 子どもが巣立ち、夫婦二人での暮らしになったとき。

2人でいることでより孤独を感じながら暮らすくらいなら。 子どもがいるうちに、一緒に助け合う方法を学ぶことが、老後の未来を楽しくしてくれるのではないかと思うのです。

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今日から、ひとつだけでいい

夫婦で助け合う出典:stock.adobe.com

「もう何十年もこのままだったから、今更変わるなんて無理かも」と思う方もいるかもしれません。

ですが、夫婦の関係が変わるタイミングに、早いも遅いもありません。今日始めた小さな一歩が、十年後の暮らしをつくっていきます。大きな決断をする必要はありません。 一緒に夕飯の献立を考えてみる。買い物リストをふたりで確認してみる。洗濯物を並んで畳んでみる。

そんな些細なことの積み重ねが、「ひとりでこなす暮らし」を「ふたりで作る暮らし」に変えていってくれます

家事シェアとは、作業の分担がゴールではありません。 「これからもあなたと一緒に、この暮らしをつくっていきたい」という、いちばんシンプルなメッセージなのです。

その積み重ねが、いつか訪れる二人だけの時間を、孤独ではなく安心で満たしてくれるはずです。

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