梅の【栄養、効能】
■クエン酸
・疲労回復
・美肌効果
・老化防止
■ビタミンE
・抗酸化作用
・老化防止
■ピルビン酸
・肝機能を高める
梅は魚と一緒に食べてカルシウムを摂取。さらに加熱することで、風邪やインフルエンザの予防にも効果が!
梅に豊富に含まれるクエン酸には、カルシウムの吸収を促す作用があります。だから、魚など、カルシウムを含む食材と一緒に食べることで、カルシウムをより効率的に摂取できます。
また、梅のピルビン酸には、肝機能を上げる効果があります。
二日酔いを予防するには、お酒を飲む前に食べたり、梅酒や梅サワーを飲んだりするとよいでしょう。
さらに、梅は加熱することで、ムメフラールという成分が生じます。
ムメフラールは、血流改善、風邪やインフルエンザ予防に効果が期待できるそう。
ムメフラールを発生させるには、梅をジャムにしたり、梅干しを煮物に利用したりするのもおすすめです。
ジャムや煮物など加熱する料理が面倒なときは、梅干しをトースターやグリルで焼くだけの「焼き梅干し」にするでもOKです。これで簡単に「焼き梅干し」が完成します。
「焼き梅干し」を作るときは、中までしっかり火を通すのがポイントです。
酸味がやわらぎ、梅干しが苦手な人でも食べやすくなりますよ。
「焼き梅干し」はそのまま食べたり、ご飯のあてにしたり、
和え物などの料理に使ったりできます。いろいろと試してみてください。
梅干し、梅シロップ、梅ジャムの効果!梅の選び方と旬の時期
【皮】ハリがあり、傷や虫食いがなく、色が鮮やかなもの
【大きさ】粒の大きさが揃っているもの
熟し具合については、用途に合ったものを選びます。
【梅干し】
黄色味を帯びたものから完熟のものを使用。
【梅酒】
一般的には青うめを使う。完熟でも作れるが、風味や漬かる時間などが異なる。
【梅シロップ】
一般的には青うめを使う。完熟でも作れるが、発酵しやすい。
【ジャム】
青うめでも黄色味を帯びたものでもOK。
【梅エキス】
若い青うめを使用。
梅干し、梅シロップ共に、代表的なものはクエン酸で、疲労回復に効果が期待できます。
ただし、梅干しには塩分も多く含まれているので、1日1粒を目安に摂取すると良いでしょう。
塩分が気になる方は、最近では減塩のものも出回っているので、上手く利用してください。
梅シロップは、お子様でも飲みやすいので夏のドリンクに活用すると良いのですが、糖分が含まれていますので、摂りすぎには注意してください。
生の梅の出回り期は短く、5月から6月にかけて。
手に入れようと思ったら、この期間を逃さないようにしましょう。
梅は食べ方によって、これほど多くの健康効果が得られるんです。この季節ならではの梅仕事を楽しむのもいいですし、梅干しなどの加工品なら、年間を通して気軽に食生活に取り入れられますね。
監修/吉沼弓美子(管理栄養士)
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