オキシクリーンで黒の衣類やジーンズは色落ちしない? オキシ漬けした結果は……
黒のプリントTシャツをオキシ漬けしてみると……
30分つけおきした結果がこちらです。黒色もプリント部分も色落ちせずにきれいに。
ジーンズもオキシ漬けしてみると……
同様に色落ちせず、汚れのみ落とすことができました!
黒のTシャツとジーンズはもちろん、オキシ漬けしたオキシクリーン液を見ても明らかなのですが、オキシクリーン液の色が衣類の染料によって変色していません。
オキシクリーンで、黒の衣類やジーンズは色落ちせずに汚れのみ落とせる結果となりました。
万能な洗剤「オキシクリーン」とは?
オキシクリーンは、酸素系漂白剤です。
主成分は、過炭酸ナトリウム(酸素系)、界面活性剤(エトキシレート)、炭酸ナトリウム、洗浄補助剤で、柔軟剤が含まれているものもあります。
※上記主成分は、アメリカ製の場合です。日本製には界面活性剤は含まれません
オキシクリーンは、酸素の泡の力で汚れを浮き出させて引き離し、洗浄する洗剤です。すべての色素を漂白する塩素系漂白剤とは違い、汚れのみを洗浄するため、色柄物にも使用できる点がポイント。そのため、衣類などの洗濯をはじめ、キッチンやお風呂場、トイレなど家中の掃除にまで多目的に使用できる万能な洗剤なのです。
また、酸素の泡の力で隅々まで洗浄できることから、においの元となる汚れを取り除き、スッキリとしたさわやかな匂いにする消臭効果も発揮します。
オキシクリーンの基本的な使用方法
1. 40〜60度のお湯にオキシクリーンを投入し、かき混ぜてよく溶かす
2. 20分以上、6時間以内のつけおきをする
高い効果を得るための注意点
- 酸素系漂白剤の効果が発揮できる温度が40〜60度なので、より高い効果を得るために守ってください。洗浄するアイテムにより、高温にしすぎないほうがいい場合もあります
- オキシクリーンはよくかき混ぜて完全に溶かしきってください
- つけおき時間は、アイテムや汚れ具合によって異なりますが、6時間以上経過すると効果を発揮しなくなります。オキシクリーン液のつくりおきは不可です
- 素手でオキシクリーン液に触れると手荒れをおこすこともあるため、ゴム手袋などを使用してください
では、オキシクリーンを使用して、黒いTシャツとボトム、ジーンズを早速洗濯してみましょう!
色落ちが心配な黒の衣類やジーンズをオキシ漬けする方法
1.40〜50度のお湯4リットルにオキシクリーン30g(付属カップの1のライン)の分量を投入し、よくかき混ぜます。
2.汚れ具合に応じて30分〜1時間ほどオキシ漬けをし、つけおきが終わったら水またはお湯ですすぎます。
※ジーンズも同様です。
3.あとは、通常どおりに洗濯機で洗濯して終了です。
色落ちせずに汚れのみをすっきり落とすことができるうえに、消臭効果で汗臭さや加齢臭もとることができて一石二鳥ですね。
色ものやジーンズ以外にも、柄物やプリント物もオキシ漬けできます
色ものやジーンズに使用しても色落ちしないオキシクリーン。プリントTシャツも同じようにオキシ漬けをしたところ、プリント部分が劣化したり白地に色移りしたりすることなく、汚れのみをしっかり落とすことができました。
色もの、柄物、プリント物についてしまった汚れも、オキシ漬けで解決です。
関連記事:オキシクリーンで洋服の黄ばみが真っ白に!Tシャツ&カラーシャツで実験
洗濯機へ直接オキシクリーン投入する方法で黒のボトムを洗濯してみると……
1.洗濯槽に直接オキシクリーンを投入します。洗濯1回分(水40リットル)に対して、オキシクリーン30g(付属カップの1のライン)が目安です。
2.黒のボトムと白のタオルなどの洗濯物を入れます。
3.洗濯洗剤も一緒に入れて、通常どおりに洗濯します。柔軟剤の併用もOKです。
4.洗濯が終わった状態の黒のボトムはこちら!
オキシ漬けの方法ではなく、洗濯機へ直接投入する方法でも試してみたところ、黒のボトムは色落ちせず、一緒に洗濯した白のタオルに色移りすることもありませんでした。
ただし、オキシクリーンが粉のまま洗濯物にかかると、漂白力が強めに出る可能性もあるため、不安な場合はオキシクリーンをお湯に溶かす「オキシ漬け」の方法で行ってくださいね。
色移りの落とし方は?オキシクリーンと洗濯洗剤を併用
白い洗濯物と色ものを一緒に洗濯機で洗ってしまったときに、仕上がった洗濯物を見て驚愕…。白い洗濯物に色が移り、白いはずのTシャツがピンクやブルーになった経験はありませんか?
洗濯物に色移りしてしまった場合は、すぐに対処するのがベストです。一度乾燥すると色移りが落としにくくなるため、濡れているうちに再洗いをすることで、ある程度は元どおりの状態に戻せる可能性も。
- 色移りを落とすときにも、じつはオキシクリーンが活躍してくれます。
- 50度前後のお湯4リットルに、普段使用する量の2〜3倍の洗濯洗剤とオキシクリーン30g(付属カップのライン1)を投入し、よくかき混ぜます
- 1に色移りした衣類を入れ、30分〜1時間ほどつけおきします
- 最後に軽く洗い流し、脱水をして干します
色ものの衣類に使用されている染料は、熱に弱い性質をもつものが多いため、「高めの温度のお湯+洗濯洗剤とオキシクリーンの併用で洗浄力アップ」が効果的なのです。
オキシクリーンで色落ちさせない3つのコツ
1.事前に色落ちチェックをすること
初めてオキシクリーンを使用する衣類の場合、色落ちが心配なときにはオキシ漬けをする前に衣類の目立たない場所でチェックを行うことがおすすめです。少量のオキシクリーンをぬるま湯に溶かし、タオルなどで衣類につけて数分後に変色がないか確認してください。
2.オキシクリーンの適切な分量を守ること
濃度が高すぎると色落ちを起こす可能性もあります。必ず適量を守って使用してください。
3.オキシクリーンを溶かしきること
衣類に直接オキシクリーンが触れると、漂白力が強めに出ることもあります。オキシクリーン液をつくるときは、お湯に完全に溶かしきるようにしてください。
また、色ものの衣類についた汚れがひどい場合のみ使用するなど、必要なときにだけオキシクリーンに頼ることも色落ちを防ぐことにつながりますよ。
ただし、オキシ漬け不可の衣類もあります
色落ちせず、さらに色移りをも落とせる万能なオキシクリーンですが、洋服の中には使用を避けるべき素材のものもあります。
- 漂白不可の表示があるもの
- 手洗いの表示があるもの
- 水洗いNGの表示があるもの
- デザイン性の高いもの(スパンコールつきのものなど)
デリケートな素材やデザインのものは、取り扱いに注意が必要です。はじめてオキシ漬けをする洋服は、タグに付いている洗濯絵表示を必ず確認のうえ、おこなってくださいね。
酸素の力で汚れのみを落としてくれるオキシクリーンは、色もの、柄物、デザイン物にも使用することができました。上手に活用して快適な洗濯ライフを過ごしてくださいね。
文/グンジ カナ
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
Amazonのアソシエイトとして、saitaは適格販売により収入を得ています。