温泉卵は鍋のフタで65度キープ
くずれないのにやわらかい状態を作るには、温度管理と加熱時間が重要。
白身はフルフル、黄身はねっとり食感に固めたいので、鍋ぶたの開け閉めと、ごく弱火の加熱で温度を調整しながら、卵黄の粘度が上がる約65度をキープします。
卵の中心にある黄身まで熱を届かせるため、30分の加熱が必要です。
材料
(2個分)
卵(常温にもどしたもの) …2個
だししょうゆ ………………適量
作り方
❶ 鍋に2ℓ以上の水を張り、中火にかける。
鍋肌が小さな気泡でびっしり埋まったら(約70度)、卵を金属製のざるごと鍋に入れる。
火をごく弱火にしてふたをして2分したら火を止める(目標温度 60度台後半)。そのまま10分置く(目標温度60度)。
❷ ふたを開けてごく弱火に5~10分かける(目標温度60度台後半)。
そのままふたをして10分以上置く(目標温度60度)。
65度前後の最適温度帯で30分は加熱したい。
温泉卵のポイント:温度チェック
温度計がなくても 気泡の様子で温度 チェックが可能
70度の湯を測るには温度計があると確実だが、ない場合は鍋肌の状態で確認を。
鍋肌が小さな気泡でびっしりと埋まった状態が約70度の目安。
いろんな料理を彩るゆで卵や温泉卵の作り方をご紹介しました。
基本や理屈を覚えてしまえば、あとはこっちのもの。
ちょっとめんどくさかった味付け卵や塩卵も簡単に作れますよ。
今回教えてくれたのは:松浦達也さん
編集者・ライターにして、調理の仕組みと科学、食文化などを研究するフード・アクティビスト。
『saita』2017年5月号より抜粋
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