人のことを悪くいわなければ、どんなに悪い状況でも打開できる
悪い状況というものは、どんな人にも等しく降りかかるものです。がんばって取り組んでいたことを誰かに邪魔されたり、不運が重なったり、突然潮目が変わったりすることもあるでしょう。そうした状況は、わざわざ人を選んで起きているわけではありません。
ここにこそ、いつもうまくいく人の行動の秘密が隠されています。それは、すぐに人のせいにしたり、人のことを悪くいったりしないということです。うまくいく人は、絶対に他人や環境や運命をいいわけにしません。
なにかのせいにするのはとても簡単です。しかし、それをしても一時の気は晴れるかもしれませんが、状況も自分もまったく変わりません。いってみれば、時間の無駄なわけです。
でも、「人のことを悪くいわない」と心がけるだけで、すべての出来事を、自分の成長のための力に変えていくことができます。うまくいかないことを、なにかのせいにしないだけで、「なら、わたしはいまどうすればいいだろうか」「この状況でも活用できるものはないだろうか」と、思考や発想がどんどん広がっていくのです。
そうした人にこそ、チャンスはすぐにめぐってきます。そして、そんな考え方や生き方こそが、脳を若々しく保っていく面でもとても大切なことなのです。
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中野信子(なかの・のぶこ)
脳科学者、医学博士、認知科学者。横浜市立大学、東日本国際大学などで教鞭を執る。脳科学や心理学をテーマに研究や執筆活動を行うほか、その知見を生かしてテレビや雑誌でも活躍。社会問題やビジネス、カルチャーなど、幅広い分野を、科学の視点で読み解く語り口が人気。
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