相手にはっきりと文句をいうことで、自分の「ブランド」が磨かれていく
人の悪口はいわないようにすべきですが、わたしは、本当に腹が立ったときはなるべく我慢せず、逆に直接文句をいってしまいます。
もちろん、感情のおもむくままではなく、我慢したほうがいいこともあるのでケース・バイ・ケースですが、必要なときは臆せず文句をいうようにしているのです。
先に、ブランドの効力について述べましたが、じつは「文句をはっきりいう」ことも、ブランド力のひとつだとわたしは考えています。
要するに、変にコントロールしてこようとする人がいた場合に、「あなたには搾取されませんよ」というメッセージを明確に伝えるということです。「わたしはその対象ではない」と、自分という存在を表明することが、あなたのブランドになっていきます。
コミュニケーションというのはやはり他者との関係なので、自分の姿勢を明確にしておかなければ、いつまでも他者にいいように振りまわされてしまいます。
自分の人生を生きたいのなら、できるだけ対等な関係を心がけるべきなのです。
『脳科学で自分を変える! 自己肯定感が高まる脳の使い方』好評発売中
中野信子(なかの・のぶこ)
脳科学者、医学博士、認知科学者。横浜市立大学、東日本国際大学などで教鞭を執る。脳科学や心理学をテーマに研究や執筆活動を行うほか、その知見を生かしてテレビや雑誌でも活躍。社会問題やビジネス、カルチャーなど、幅広い分野を、科学の視点で読み解く語り口が人気。
『脳科学で自分を変える! 自己肯定感が高まる脳の使い方』
価格:680円(税込:748円)
出版社:セブン&アイ出版
セブン&アイ出版
購入は
https://7net.omni7.jp/detail/1106989395
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。