【新生活】子どもにスマホを持たせるときにルールは決めた?ルール徹底のコツを教育評論家がアドバイス

家族・人間関係

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 【新生活】子どもにスマホを持たせるときにルールは決めた?ルール徹底のコツを教育評論家がアドバイス

2020.03.30

進学・進級を機に我が子にスマホを持たせようか悩んでいる、もしくは持たせる予定の保護者の皆さん、子どもとのルールは作っていますか?

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意外!?親よりも子どものほうが「ルール」を意識している

セントラル警備保障株式会社がウェブアンケートを実施した「親子間でのスマホ利用に関する調査」によると、すでに子どもにスマホを持たせている多くの家庭では、ルールがあるそうです。

「スマホ利用に関する親子間でのルールが設けられているか」の質問に「何らかのルールがある」と回答した割合は、親が68%だったのに対し子どもは82.3%でした。
子どもは親以上にルールを意識していることがうかがえます。
では、この「スマホ利用に関するルール」を子どもは守っているのでしょうか。また、どう受け止めているのでしょう?

スマホを長時間使わせない方針の家庭が多いのに対し、子どもからは「もっと使いたい」との声が

出典:prtimes.jpスマホ利用に関する親への不満は「もっと長時間使わせてほしい」が小学校高学年と中学生1位、高校生で2位という結果に。

出典:prtimes.jp親と約束したルールを「何度も破ったことがある」または「1度だけある」子どもは、小学校高学年が47.3%、中高生が60%以上。

各家庭のルール内容も教えてもらったところ「スマホを夜遅くまで(または長時間)使わない」という回答が上位になりました。
親としては、我が子がスマホに熱中するあまり勉強や睡眠の時間が減っては困りますもんね。一方で、子どもからの要望は親の思いと真逆で「もっと長時間使わせて欲しい」が上位を占める結果に。また「約束を破ったことが何度もある」または「1度だけある」人は、小学校高学年は約半数、中高生は6割以上にのぼります。何度も破ってしまう約束がある場合は、無理のない内容であるか見直したうえで、どうやったら守れるのか親子でじっくり考える必要があるかもしれません。

【調査の概要】
・調査期間 :2020年2月1日〜4日
・分析対象 :
①スマホを所有する、小学校高学年~高校生の子を持つ首都圏在住の男女400名(小学校高学年の子を持つ父・母50名ずつ、中学生の子を持つ父・母75名ずつ、高校生の子を持つ父・母75名ずつ)
②スマホを所有する首都圏在住の小学校高学年から高校生の男女300名(性年代で均等割付)

家族間でどのようなコミュニケーションをとるべき?

https://www.e-juken.jp) ◎京大在学中から大手塾で看板講師として活躍後、中学受験プロ個別指導塾を創設。6,000回以上の面談を通して子どもが伸びる秘訣を見出す。受験学習だけでなく、幼児・低学年からの能力育成や親子関係の築き方指導にも定評があり、幼児教育から企業での人材育成まで幅広く活躍中。『頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て』(KADOKAWA)、『親も子も幸せになれるはじめての中学受験』(CCCメディアハウス)など著書が多数。" data-provider-url="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000028188.html" src="https://image.saita-puls.com/article/17069/NwbuTHS2ELIkm7SWHvM8O58eI8Pe8dEa7n8H37m5.jpg" />小川大介 先生
中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員(<a href=

スマホ利用に際して、家族でどのようにコミュニケーションしていくべきなのでしょうか。教育評論家として活躍する小川大介先生からのアドバイスをご紹介します。

スマホ使用ルールを作るときのポイント


親子でルールについて話をする時には、なぜそのルールが必要なのか、守らないとどのようなことになるのか、必ずお子さんが理解できるよう伝えましょう。
伝え方のコツですが、「親の私たちは〜と考えているんだけれど、あなたはどう思う?」と、最後にお子さんの考えを聞く姿勢を示すようにしてください。子どもが納得しない原因の多くはルールの「目的」ではなく、「やり方」の方です。子どもなりに他の方法を考えつくならそれを受け止め、親子で話し合って「わが家のルール」を決めていくようにすればお子さんも納得しやすいでしょう。

ルールは厳しければ安心?厳しいルールの裏にある2つの弊害


中には子どものためと思って、がんじがらめのルールを作ってしまうご家庭もあります。親の安心を優先しすぎて、子どもの日々の成長に目を向けられていない家庭です。子どもを信頼していない、信用していない心の表れでもあります。
厳しすぎるルールには特に2つの大きな弊害があります。1つは子ども自身の考える力を奪っていくということ。2つ目は親への信頼を失うということです。

考える力をつけることが最大のリスクヘッジ。そのためにルールは都度見直しを


子どもが持てる力を発揮して幸せな人生を歩むことを願うなら、子どもの成長度合いに合わせて見守り方やルールを変えていくことが大切です。まず子ども自身の今を見つめて、どこまでは子どもに任せて大丈夫か、どこからは親が見守る方がいいのかを考え、子どもとの距離感を選び直していくというのが、上手な見守り方です。そのためには、子どもをどこまで信用して良いか、今の様子を知ることが大切です。

スマホを持たせるときのルールは親子でしっかり話し合い、双方納得したルールを作れるかどうかがポイントのようです。
また、一度作って安心!というわけではなく、ルールが守られていない場合はどこに無理があるのか、年齢にあったルールになっているか、折をみて話し合っていくことが子どもにスマホを安心して持たせるときのポイントのようですよ。
「スマホを持たない」という選択肢が大きくなるにつれ難しくなってくる現代。家族みんなにとって安心&嬉しいスマホの使い方を見つけたいですね。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

小川郁恵 Tamura

小川郁恵 Tamura

スポーツ用品業界紙の記者を経て、群馬県でフリーのライターをしています。Webを中心に、雑誌や会社案内、書籍など、さまざまな媒体に記事を執筆。2児の女の子の母で、子育て・仕事・家事の合間に子どもたちのオモチャを手作りしています。趣味は歌うことと音楽鑑賞、お笑いを見ることです☆

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