新型コロナウイルス感染症対策について保護者が知っておきたいこと
佐久医師会で子育て力向上事業「教えてドクター!プロジェクト」では、子どもの新型コロナウイルス感染症に関して、小児科医の視点からイラスト入りでわかりやすくまとめたものが発信されています。
日本小児科学会や新生児成育医療学会、厚生労働省、米国小児科学会の情報をもとに時間が経っても変わらず大切なことを中心にまとめられたとのこと。
不安な気持ちが少しでも軽減し、正しい知識を持って予防・対策できるように祈って、情報をお届けします。
新型コロナウイルス感染症対策のもとで子どもたちを支えるために
まずは子どもにとっての新型コロナウイルス感染症について知っておきましょう。
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症状は?
こどもの感染者数は成人と比べると少ないですが、感染しやすさは成人と変わらないことも分かってきました。
家庭内で感染する例も多いです。症状は一般的な風邪症状(発熱、乾いた咳、だるさ)とほぼ同じ。ほとんどが1-2週間で改善しています。重症化する割合は成人と比べるとかなり低いですが、成人同様に呼吸状態が悪くなることもあり、年齢の低い乳児は注意が必要です。
出典:日本小児科学会 「新型コロナウイルス感染症に関するQ&A」より一部改変
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喘息や生まれつきの基礎疾患がある場合などは主治医との相談を推奨しています。
また、授乳中の場合、母乳を介して感染するかはまだ不明のようですが、いずれにしても適切な手洗い、器具の消毒とマスクの着用が必要だと記載されています。
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受診の目安
医療機関にすぐに受診
- 生後3ヶ月未満児で38℃以上の発熱がある。
- 呼吸が苦しい(肩で息をする、呼吸回数が多いなど)
- ぐったりしている(顔色が悪い)
- 水分が摂れず、半日以上尿が出ない
出典:佐久医師会 教えてドクタープロジェクト
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厚生労働省からの新型コロナウイルス感染症を疑う基準として出しているのは「37.5℃以上の熱が4日」という受診基準がありますが、小児の風邪の多くが当てはまります。
この受診基準は小児では実際的ではないと日本小児科学会も声明を出しています。一律な判断ではなく、子どもに関しては以下の目安を参考に子どもの全身状態を観察することが大切だとしています。
詳細は上記イラストつき画像をご参考ください。
新型コロナウイルス感染症対策 予防のポイント
予防と言えば「手洗い」だということはわかっていても、正しい方法でないと対策にならない可能性も?
ウイルスを家に持ち込むと、ドアノブやスイッチなどからほかの人にも感染させてしまう恐れがあります。子どもと一緒に正しい手洗いをマスターして、しっかり対策していきたいですね。
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手洗い
・20秒間+しっかりと乾燥
・アルコールは60%以上のもの
20秒間の手洗いが目安です。
歌いながら手を洗うのもおすすめ。洗った後はしっかり乾かすのもポイント。
出典:佐久医師会 教えてドクタープロジェクト
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手を洗う約20秒の目安は『きらきらぼし』『どんぐりころころ』などみんなが知っている歌を歌っている間くらいなんだとか。ぜひ試してみたいですね。
詳細は上記イラストつき画像をご参考ください。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。