運動不足で老化が進む!?
外出できず、自宅にこもりっきりになると心配されるのが運動不足。
ただでさえ背骨、股関節、胸椎、肩、首などの関節は加齢とともにだんだんと硬くなっています。
そこへ、運動不足が重なれば、私たちの身体の老化は一気に進んでしまうかもしれません。
関節が硬くなってしまうと、筋肉にも硬くなるため、本来の動きがしずらくなっていきます。そのため、正しい姿勢を取れなくなり、身体に歪みが出る恐れがあるのです。
悪い姿勢のまま身体を動かすと、別の箇所に余計な負担がかかり、腰痛、膝痛、股関節痛、肩こりなどの痛みを引き起こし、便秘やむくみ、冷え、肥満、疲れやすいなどの不調の原因となっていくと考えられています。
そこで、注目されているのが、「ゆる関節ストレッチ」です。
ガチガチに固まった関節をほぐすことで、柔軟な体、正しい姿勢を取り戻していく簡単で手軽なストレッチをぜひお試しください。
1日1分でできる!ゆる関節ストレッチ
ここからは、人気パーソナルトレーナーの渡部龍哉さんの著書『1日1分!ゆる関節ストレッチ』(アスコム刊)の中から、ガチガチの関節をほぐし、体の不調の改善や運動不足解消が期待できる「ゆる関節ストレッチ」の一部をご紹介します。
「ゆる関節ストレッチ」の所要時間は1日1分程度なんです。
お風呂上りのリラックスタイムやリビングでの団らん、テレビをみながらでもできる簡単な運動なので、おうち時間の充実にぴったりですね。
【注意】
腰やひざなどに強い痛みがある方は無理をせず、骨や関節に異常がないことを確認してからはじめましょう。
基本は「はいはい」のポーズ
ゆる関節ストレッチは画像にある「はいはい」のポーズが基本となります。
まずは正しい「はいはい」の形を作っていきましょう。
・手は肩の真下ではなく、少し前につく
→肩の真下に手を置くと、肩甲骨が不安定になり、背骨は胸郭を大きく動かせなくなります。
・指は軽く開き、人差し指が正面を向くようにしましょう。
→中指が正面を向いてしまうと、手首が動かしにくく、肩甲骨が不安定になります。
・膝と膝の間はこぶし1つ分
(バランスが悪ければ、もう少し広げてもOK)
・重心が手だけにかからないように注意
→両手、両膝に均等に重心がのるように意識しましょう。
・目線も真下ではなく、斜め前方へ
【手首が痛い人は?】
細長く丸めたタオルを置いて、その上に手をつくと痛み軽減になります
【ゆる関節ストレッチ】背中を丸めたり反らす運動
背中を丸める
基本の「はいはいのポーズ」から背中を丸めて、硬くなっている背骨と胸郭を前後にほぐす運動です。
①息を吐きながらみぞおちを内側に引き込むように4秒かけてゆっくりと背骨を丸める
②背骨を丸めた姿勢を2秒キープ
③はいはいのポーズに戻る
この運動を3回繰り返します。
【注意】
頭から動かすのではなく、みぞおちから押し上げるように意識してみましょう。
背骨を反らす
「はいはいポーズ」から背骨を反らせて、硬くなった背骨と胸郭を前後にほぐす運動です。
①息を吸いながら4秒かけて背骨をゆっくり反らす
②背骨を反らせた姿勢を2秒キープ
③はいはいのポーズに戻る
この運動を3回繰り返します。
【注意】
頭から動かすのではなく、みぞおちから反らすように意識してみましょう。
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