話題になっている「コロナ離婚」なるものを考えてみた

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2020.04.07

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コロナ離婚なるモノの原因1:経済的不安

経済的不安と言う名の「ジェンダーバイアス」


経済的不安。これは大きなストレスをもたらしますよね。どうしようもなく苦しい状況にある場合、イライラしてしまうのだって、しかたがない。わが家だって本当に戦々恐々とする毎日です。

この経済的不安でコロナ離婚にいたってしまうケースがすくなからずあるようです。掘り下げてみてみると「稼げなくなった俺」という状態に自己肯定感が下がって精神的に病んでしまい、妻からの「わたしも働くよ」の提案を「俺をバカにしてんのか?」と突っぱねる、という事例もあるようで……。

この経済的なダメージは、本当に家族にとって辛い問題です。
だからこそ、旧世代的な「男が大黒柱」みたいな価値観なんか米一粒ほどの価値もありません。

いまは夫婦ふたりで「この状況どう乗り切ろうか?」とアイディアを出し合うときではないでしょうか。「子どもを守るために、力を合わせないと」という話を裸一貫でするときです。

わが家では、この時期に「何を節約するべきか」「何にはお金を使うべきか」「これからの収入をどうしていくか」など事あるごとに話し合っています。
家族で、生活の合意が取れるとすこし安心して前に進むことができると思っています。

コロナ離婚なるモノの原因2:「パートナーが邪魔」問題

出典:www.photo-ac.com

  • コミュニケーションレス
  • 夫がずっと家にいることが耐えられない

つまり「パートナー邪魔」問題

これは、これまではずっとシニア世代からよく聞く悩みでした。つまり、子育て世代だろうとシニア世代だろうと、蓋を開けてみれば同じだったということでしょうか。

夫といる時間が長いことが辛いと思っている場合、コミュニケーションを上手に取ろうと思うこと自体が苦しいのではないでしょうか。

わが家でも常にいつでも会話に溢れているわけではありません。話すことがないときだってあるし、話をするのが面倒なときだってある。
そうした場合、一時的に距離を取りながら、2人にとって適正と思える程度の距離を測っています。

本来なら、カフェなどへの離脱をおすすめしますが、不要不急の外出は控えるべきこのタイミング。しかたがないので、できる範囲で家の中で距離を取りましょう。

どんな夫婦でも効果的「引きこもりタイム」

引きこもり空間の作り方


わが家でもたまにやるのが、引きこもりタイムを設けること。
「ちょっといまからしばらく引きこもってくる」と高らかに宣言し、自分だけの世界にこもります。部屋が分けられる人は、ひとりになれる部屋へ。
そんな部屋はない、という人はダイニングテーブルを間切りするアイテムやノイズをカットするイヤホンなども活用してみてくださいね!

引きこもりタイムの子ども対応とパートナーへの提案の仕方


引きこもりタイム、ぜひやってみたいけれど子どももいるし、パートナーに言いづらい……わかります。でも、「できない!」と言う前に、「どうしたらできるか」を考えるってとても大切ですよ。
もしもあなたが「引き込もれるもんなら引きこもりたい」と思っているとしたら、それはパートナーシップが結構やばい状態と言えるかもしれません。

だったら、ここは腹をくくって明るく提案してみてはどうでしょうか。
「お互い疲れてるから、それぞれ2時間ずつくらい1人になれる時間をプレゼントしあわない?」と。

これならとってもWin−Winな提案です。「お互いに」というのがポイント。なんだったら「お先にどうぞ」と先手をゆずってもいいかもしれません。数時間後には、久しぶりのパラダイスが待っています。

さいごに

子どもが産まれたタイミング、仕事変える、退職するタイミング、見知らぬ土地へ引っ越しをしたタイミング……いろんなタイミングで夫婦の「家族としてのチーム力」が問われます。
いま、この時期もそんなタイミングです。
苦しいときに、なにもかも分かり合い、価値観をすり合わせていくのはけっこうキツイ。そんなときは「お互いが心地よく過ごせる距離感を見つける機会」として距離感の見直しをしてみてもいいのかもしれませんよ。

 

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著者

三木智有

三木智有

NPO法人tadaima!代表 日本唯一の家事シェア研究家/子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルタント。著書に『家族全員自分で動く チーム家事』がある。

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