話題の動画「ありがとう、コロナウイルス」。ポーランド歌手リヤ・ソコルさんのメッセージは……

ライフスタイル

unsplash.com

2020.04.19

3月19日、ポートランドの歌手リヤ・ソコルさんが、自身のYouTubeチャンネルにアップした動画が世界中で話題になっている。
公開から約1か月、約45万回再生されている動画のタイトルは、「ありがとう、コロナウイルス」。

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世界中で翻訳され、広まっている動画「ありがとう、コロナウイルス」

世界中に大混乱を引き起こし、人々から日常を奪った新型コロナウイルスに対して、「ありがとう」という言葉でメッセージを送るリヤ・ソコルさんの動画は世界中で拡散され、多くの人の関心を引いている。
日本だけではなく、スウェーデン, オランダ, イタリア, ドイツ, スペイン, ポルトガル, 中国, インドネシア, タイ, オーストラリア, ロシア, ネパール, インド……など、多くの言語に翻訳され、世界中のメディアで取り上げられているのだ。

新型コロナウイルスの感染が広がったことで、世界中の人々の生活ががらりと変わった。これまでの自由は奪われ、出かけることもままならず、ありとあらゆることに影響を与えている。多くの人が仕事を失ったり、失いかけたりしている一方で、感染の危険がある中、人々のために仕事を続けている人がいる。
このウイルスのせいで、私たちは被害を受けいている。そう感じている人がほとんどではないだろうか。
しかし、この動画の中には、これまでに私たち人間が自由に暮らす中で、気づかなかったこと、気づこうとしなかったことと向き合うべきだというメッセージが込められている。

※YouTube動画内で全文の訳を見ることができます。

今の状況をポジティブに考えようとするパワー

出典:unsplash.com

“世界は変わらなければならないということはわかっていた。私たちがすべてを壊すのを助けてくれてありがとう。これで私たちは世界を初めから作り直すことができる”
動画内に出てくる言葉だ。

正直、この状況化でコロナウイルスに対して「ありがとう」という気持ちを持つことは難しい。この数ヶ月、大切なものをたくさん失くしたし、諦めたし、ときに涙を流した。

でも、この状況になったおかげで気づけたことも確かにあるのだ。
例えば、これまでの生活はあまりにも恵まれすぎていたこと、豊かすぎたこと。限られた条件の中でも、十分に生きていくことができるという気づき。

「本当だったら今頃……」という気持ちと同じくらい、この状況だから気づけたこと、これまで複雑に考えすぎていたことも見えてきた。

この動画に100%賛成の立場は取れなくても「今」を少しでも良くするためのパワーになる動画なのかもしれない。

この動画のメッセージからは「今、私たちにできること」「この機会だからこそ見直せること」に目を向けるきっかけをもらった気がする。

 

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著者

山田かほり

山田かほり

フリーライター歴10年。読んだ人の心にふわっとした空気が流れるような記事や情報をお届けできるよう心がけています。

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