世界中で翻訳され、広まっている動画「ありがとう、コロナウイルス」
世界中に大混乱を引き起こし、人々から日常を奪った新型コロナウイルスに対して、「ありがとう」という言葉でメッセージを送るリヤ・ソコルさんの動画は世界中で拡散され、多くの人の関心を引いている。
日本だけではなく、スウェーデン, オランダ, イタリア, ドイツ, スペイン, ポルトガル, 中国, インドネシア, タイ, オーストラリア, ロシア, ネパール, インド……など、多くの言語に翻訳され、世界中のメディアで取り上げられているのだ。
新型コロナウイルスの感染が広がったことで、世界中の人々の生活ががらりと変わった。これまでの自由は奪われ、出かけることもままならず、ありとあらゆることに影響を与えている。多くの人が仕事を失ったり、失いかけたりしている一方で、感染の危険がある中、人々のために仕事を続けている人がいる。
このウイルスのせいで、私たちは被害を受けいている。そう感じている人がほとんどではないだろうか。
しかし、この動画の中には、これまでに私たち人間が自由に暮らす中で、気づかなかったこと、気づこうとしなかったことと向き合うべきだというメッセージが込められている。
※YouTube動画内で全文の訳を見ることができます。
今の状況をポジティブに考えようとするパワー
“世界は変わらなければならないということはわかっていた。私たちがすべてを壊すのを助けてくれてありがとう。これで私たちは世界を初めから作り直すことができる”
動画内に出てくる言葉だ。
正直、この状況化でコロナウイルスに対して「ありがとう」という気持ちを持つことは難しい。この数ヶ月、大切なものをたくさん失くしたし、諦めたし、ときに涙を流した。
でも、この状況になったおかげで気づけたことも確かにあるのだ。
例えば、これまでの生活はあまりにも恵まれすぎていたこと、豊かすぎたこと。限られた条件の中でも、十分に生きていくことができるという気づき。
「本当だったら今頃……」という気持ちと同じくらい、この状況だから気づけたこと、これまで複雑に考えすぎていたことも見えてきた。
この動画に100%賛成の立場は取れなくても「今」を少しでも良くするためのパワーになる動画なのかもしれない。
この動画のメッセージからは「今、私たちにできること」「この機会だからこそ見直せること」に目を向けるきっかけをもらった気がする。
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