【片付けの新常識】いらない物を捨てるよりも、ともに過ごしたい物だけに取り替えていく

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 【片付けの新常識】いらない物を捨てるよりも、ともに過ごしたい物だけに取り替えていく

2020.05.24

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ルールはとりあえずひとつに絞る!

お片付けが苦手という方の家にいくと、数冊。ときには10冊近いお片付け本や雑誌の特集がストックされています。その都度「これならできるかも」と新しいお片付けメソッドを自分の中にどんどん取り入れていってしまう。
だから、結局物を取捨選択する時に、「これはときめかない、けど2か月前にも使ったし、また使うかもなぁ。意外と使用頻度は高いんだよな」と取捨選択の選択肢に迷うのです。おかしな話ですが、物を選ぶ前に物の選び方で迷っていたら、絶対に物を選ぶことはできません。

ともに過ごしたい物に取り替えていく

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そんな中でも、個人的におすすめなのが「ともに過ごしたい物」に「取り替えていく」という方法。
人はどうしても「いらない物」を選ぶのが苦手な生き物。
それをサンクコストといい、自分がはらった対価に対して損や後悔をするのが嫌な性質があります。

難しいことはとにかく「せっかく買った物を無駄にしたくない」「どうせ持っているだけならいつだって捨てられるし」と現状維持や決断の後回しをしてしまいがちなのです。でも、それってふつうのこと。誰だってあることです。

だからぼくは「いらない物」を選ぶことをやめました。
まず選ぶのは「ともに過ごしたい物」。たとえばもらい物の企業ロゴが入ったペン。正直全然もっていることを嬉しくも楽しくもありません。これはぼくにとっては「ともに過ごしたい物」ではないわけです。

一方、大切な人からもらった万年筆。万年筆を使うことなんて全然ないからいらないっちゃいらない。でもフォルムもキレイだしそれを見るとその人のことを思い出して嬉しくなる。これは「ともに過ごしたい物」になります。

「ともに過ごしたい物」って、使用頻度やなんかと関係なく主観で選んでいくのでとにかく選びやすい。

捨ててから買う、ではなく「買ってから捨てる」と思いきれる!

そして、残念ながら「ともに過ごしたい」選手権に落選してしまった物たち。
もちろん即捨てでもいいのですが、そこまで思いきれない物もあります。

そういった物たちは、少しずつ「ともに過ごしたい物」に取り替えていきます。

色あせてヨレヨレになったけど、使い勝手がよくて捨てられないカーディガン。
雨が降るたびに買い足していったビニール傘。
とりあえずで買い足していってしまった、バラバラの食器たち。

新しい物を選び、購入して、それから「交換」するのです。
厳選したお気に入りの傘だったら、いらないビニール傘5本くらいとトレードできるかもしれません。
食器も、色や形にこだわって購入したら代用できそうな不要な食器は処分できるようになる。

片付けの基本は「捨ててから、買う」ですがあえて逆の「買ってから捨てる」をしています。

どんなやり方だって、心地よいお部屋を手に入れられればそれでいい。
そのためには取捨選択のための選択肢で迷っていたら、物の取捨選択ができません。

自分に合いそうなルールを見つけたらまずはそのルールだけにしたがってやってみる。
それでダメだったら、一旦それは忘れて、違うルールを徹底的にやってみる。

ぜひ、心地よいお部屋を手に入れいましょう!

三木 智有
NPO法人tadaima!代表 日本唯一の家事シェア研究家 子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルタント
NPO法人tadaima!:http://npotadaima.com/

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

三木智有

三木智有

NPO法人tadaima!代表 日本唯一の家事シェア研究家/子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルタント 家事シェア研究家のnote:https://note.com/tomoari_miki

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