長時間スマホで「スマホ焼け」が急増!?今だからこそ徹底したい「ブルーライト」対策

心と体

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2020.05.31

「日焼け」と聞くと、どうしても紫外線をイメージしてしまいませんか? たとえば日頃の紫外線対策はきちんとしているから日焼け対策は万全! そう思っている人がほとんどではないでしょうか。

外出自粛期間が長かったため、自宅でテレワークをしたり、暇な時間をパソコンやスマホでの動画視聴やネットサーフィンでやり過ごす…、そんなシーンも当たり前になりました。実際、これまで以上にスマホやPCに関わる時間が増えたという人も多いはず。ですが実はそういったデジタルデバイスの影響によって、私たちの体はじわじわと「スマホ焼け」の恐怖にさらされているのです。

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自粛生活の影響で、メディアを見る時間が過去最高の増加!

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出典:www.photo-ac.com豊富なデジタル動画コンテンツ…その視聴時間は月に平均7時間以上!

今や私たちの日常生活になくてはならない、スマホやPCなどのデジタルデバイス。特にスマホ普及率はここ数年で飛躍的に伸び、2019年には日本人口の約85%、10代・20代の若い世代にいたっては90%以上もの数字になっています。

仕事・プライベートにかかわらず、私たちがこれらのデジタルデバイスに関わるシーンは格段に増え、ある調査によると、一日あたりの生活者のメディア総接触時間が過去最高の411.6分を記録したことがわかっています。年々デジタルデバイスとの接触時間は増加していて、この傾向はとどまるどころか今後もますます加速していくでしょう。

さらに今春は外出自粛生活を余儀なくされ、家庭での通信需要は一段と急増! 実際、NTTコミュニケーションズが発表した調査によると、4月6~10日の平日5日間の日中通信量は、自宅でパソコンを使う勤務や動画配信サイト視聴の拡大を背景に、2月中旬までと比べ最大40%も増加しています。ご存知のとおり、完全終息には長期化が予想される新型コロナウイルスとの闘い。デジタルデバイスとの接触時間の増加もしばらく長期化しそうです。

紫外線よりも怖い!?デジタルデバイスから発生する「ブルーライト」の正体

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出典:www.zoff.co.jp林田康隆先生/眼科専門医。「医療法人社団康梓会Y'sサイエンスクリニック広尾」理事長。眼科の領域にとどまらず、東京では肌再生療法や脂肪幹細胞療法、免疫療法も手掛ける。メディアにおいても活躍中。

「特に近年、“スマホ焼け”による健康被害が深刻なんです!」と、教えてくださるのは、眼科専門医の林田先生。

日頃何気なく手にしているスマホやPCなどのデジタルデバイス。その画面から発生する「ブルーライト」と呼ばれる光を、私たちの体はその都度浴びているのをご存知ですか? ブルーライトとは青色光の可視光線のことで、肉眼で見ることのできる光の中でももっとも波長が短く、強いエネルギーを持っています。

PCやスマホなどのLEDディスプレーやLED照明にはブルーライトが多く含まれていて、目に与える影響が深刻だとして注目されるようになりました。主に眼精疲労や、失明にもつながる「加齢黄斑変性」という病気の原因のひとつといわれていますが、特に近年、目以外にもさまざまな健康被害をもたらすことがわかってきたのです。

ブルーライトによって精神不安定に!?コロナ太りにも要注意

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スマホ画面を朝から晩まで何かしら見ているという人も少なくないはず。スマホを昼夜関わらず見続けることで、その画面から発生するブルーライトは、気付かないうちに私たちの体内時計(サーカディアンリズム)を狂わせてしまいます。体内時計が乱れると鬱傾向になり、精神面に無気力や不安定になってしまうこともあるので要注意!

さらにブル―ライトには、抗酸化成分としても有名な「メラトニン」という睡眠ホルモンの分泌を抑制する厄介な作用があります。メラトニンの抑制はアンチエイジングの大敵! 生活習慣病のリスクが上がることはもちろん、その結果メタボを引き起こすことも…。「コロナ太り」という言葉が流行るのも納得ですね。

アルツハイマー病や骨粗鬆症などの進行にも関与しているといわれているメラトニン、健やかな将来のためにもスマホ生活はほどほどにしたいですね。

ブルーライトによって「肌老化」が進行!自宅でも日焼け対策は必要?

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さらに近年の研究では、ブルーライトが「肌老化」にも影響することがわかってきました。外での紫外線対策をバッチリしていれば、日焼けとは無縁だと思っていませんか?

典型的な日本人の肌質では、実は紫外線だけでなく、短い波長の可視光線も日焼けのように赤みを起こして色素沈着が起こるというデータがあります。

また別の実験では、可視光線の中でもブルーライト照射だけが皮膚の酸化ストレスを起こすことがわかりました。その影響は、肌の深部にまで悪影響を及ぼすUV-A波のなんと65%にもあたるとされています。

またブルーライトが皮膚の抗酸化成分を減らし、活性酸素量を増やしてしまうことで、皮膚の老化を促進することも分かってきました。家にいるからといって、まったく紫外線対策をしなくてもOKというわけではないんですね。

デジタルデバイスを使うシーンが増えた今だからこそ、「スマホ焼け」を防ぐために正しい対策をしましょう!

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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