目によい成分を持つ栄養素を積極的に取ろう!
前述した「睡眠ホルモン」と言われるメラトニンが多く含まれている食材を積極的に摂り入れて、体内時計回復につなげましょう。
【メラトニンが多く含まれる食材】
・マッシュルーム
・ウォルナッツなどのナッツ類
・シリアルフード
・卵
・サーモンなどの魚介類
(とくにサーモンは目に良い抗酸化成分であるアスタキサンチンも含まれていておすすめ)
・ぶどう(抗酸化作用のあるポリフェノールも豊富)
・クランベリー(眼精疲労に効果があるとされるアントシアニンが豊富)
・イチゴ(疲労回復や体調を整えるのに欠かせないビタミン C たっぷり)
・トマト(抗酸化作用のあるリコピンが豊富)
これらの食材を摂り入れることで、ブルーライトによって分泌のバランスが崩れてしまったメラトニンを補うことができます。
その他にも抗酸化作用や眼精疲労に作用する栄養素も多く、デジタル時差ボケ対策に積極的に摂り入れていくといいでしょう。
そのほかのデジタル時差ボケ対策
①寝るときくらいはアナログに
就寝前のスマホの使用は控えましょう。スマホの充電はベッドから離れたところにおくのがおすすめ。
目覚まし時計としてのスマホを利用するのはやめて、アナログな目覚まし時計を使ってみましょう。
そして、就寝時は部屋の電気は真っ暗にして、身体をしっかり休めましょう。
②適度な運動を意識
適度な運動は健康維持にとても重要です。普段、運動する習慣がない人は日常生活に階段の利用やウォーキングなどを取り入れてみましょう。ほどよい疲労感によって、しっかりと眠れるかも。
③ブルーライトカットの対策をしよう
仕事などによってどうしてもスマホや PC の使用時間が長くなってしまう(1 日 4 時間以上)人は、積極的にブルーライトをカットする対策が必要かもしれません。「Zoff」をはじめ各メガネブランドからブルーライトカット対応のメガネが発売されているので、そういた製品を利用することも考えてみましょう。
教えてくれたのは
監修:林田 康隆さん
眼科専門医。「医療法人社団康梓会 Y's サイエンスクリニック広尾」理事長。
過去、大阪大学大学院医学系研究科および米国フロリダ州マイアミ・オキュラーサーフェスセンターにて眼表面および間葉系細胞の幹細胞研究に携わり、実際の細胞培養の経験まである再生医療のスペシャリスト。現在は、主に大阪で難治性
白内障手術や網膜硝子体手術等に取り組む傍ら、眼科の領域にとどまらず、東京では肌再生療法や脂肪幹細胞療法、免疫療法も手掛ける。また、メディアにおいても活躍中。
なんとなく感じてた日中の眠気や集中力の低下、それはブルーライトによる「デジタル時差ボケ」なのかもしれません。便利で楽しいデジタルデバイスは私たちの日常に欠かせないものですが、使いすぎは私たちの身体に悪影響を及ぼす恐れがあります。今いちど、私たちの生活習慣を見直してみませんか? 食習慣を整え、寝る前のスマホの利用を減らし、適度な運動を取り入れてみましょう。
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