女性の「排尿悩み」はタブー!?若い世代も実は排尿トラブルに悩んでいた
気の許せる女友達や家族相手でも、自分の体の不調についてはなかなか相談できないもの。もしそれが「恥ずかしい」と感じる内容ならなおさらですよね。
はちみつやローヤルゼリーの製造や健康食品などの販売で知られる株式会社山田養蜂場が、全国の自社の通販会員のうち、30代~80代の女性3,366名を対象に「健康に関する意識調査」を行いました。
その結果、数ある体の不調をおさえ「人に相談しにくい悩み」として多数を占めたのは、「頻尿、尿漏れ、膀胱炎(71%)」でした。確かに女性に限らず「頻尿」や「尿漏れ」といったワードは、デリケートな箇所に加えて老化現象の一つというイメージが付きまとってしまうのかもしれません。
ところが、実際の調査によると、30~40代の5人に1人という比較的若い世代でも、排尿トラブルを抱えていることが判明! 年齢にかかわらず誰にでも起こりうる症状だからこそ、皆が気軽に相談できる雰囲気を作っていかなければいけませんね。
また主な尿トラブルの内容としては「力んだ拍子に漏れる(48%)」といった比較的軽いものから、「日中、頻繁にトイレに行きたくなる(37%)」や「夜、寝ている間にトイレに起きる(31%)」など、日常生活に支障をおよぼしそうな内容もそれぞれ3割強を占めています。
こういった排尿トラブルを相談・治療しないまま放っておくと、症状が悪化してお出かけや趣味に対し消極的になるなど、生活の充実度が制限されてしまう可能性も。早いうちに何らかの対策をとることが解決への近道なのです。
40歳以上の過半数は尿漏れ経験アリ!原因は「エイジング」だけではない?
女性の排尿悩みは、特に尿漏れと頻尿の割合が多いとされています。70~80代になると頻尿症状が目立ちますが、40~50代は尿漏れ症状がメインに。データによると週1回未満の軽い尿漏れを経験している女性は、40歳以上で4割以上とかなり高い割合に上ることがわかっています。つまり決して「高齢者の悩み」に限るわけではないんですね。
この尿漏れのうち8割は、たとえば「重量物を持つため、力んだ拍子に漏れてしまう」など「腹圧性」と呼ばれる症状。「私も経験ある!」とうなずいた人も多いのではないでしょうか。
そもそも排尿トラブルの要因は「エイジング」のほかに、「出産、閉経による骨盤底の緩み」が大きく関係します。妊娠・出産を経験すると骨盤底筋がゆるんで、閉経後は女性ホルモンが低下。加齢に伴い、筋力も低下していきます。
さらに女性ホルモンが低下することで尿路内に菌が入りやすくなり、男性と比べ尿道が短いため膀胱炎も引き起こしやすくなります。この膀胱炎は、「急にトイレに行きたくなる」「トイレに間に合わずに漏れた」といった頻尿や切迫性の症状につながるので要注意。つまり「尿漏れ」は、「頻尿」や「膀胱炎」とも常に密接な関係にあるというわけ。
「まだそこまで深刻じゃないから…」と先延ばししていると、さらに深刻な症状を誘発してしまいかねません。
人生の数あるイベントを経験してきた女性なら、排尿トラブルを抱えるのもごく自然なこと。身近な症状だと理解して早めの対策をとれば、今後の人生をもっと充実させられるはずですよ。
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