この時期、行くなら近場のキャンプ場!
「新しい生活様式」が叫ばれる中、県をまたぐ移動を躊躇する人も多いと思いますが、キャンプを行うには必ずしも遠出する必要はありません。
調べてみると案外、住んでいる市町村内にキャンプ場があったり、近くの公営の公園で宿泊キャンプが可能だった! なんていうこともあるんですよ。移動時間が短く済む分、キャンプ場で子どもとたっぷり遊ぶ時間が取れるのがうれしい! 子どもの急な体調変化にすぐ対応できるというメリットもあります。
それでは、子連れキャンプに「あったらいいな」というキャンプグッズを早速ご紹介します。
基本的なキャンプ道具はこちらでご紹介
「今年こそキャンプデビュー!キャンプ初心者ママが揃えたいおすすめグッズ」
【その1】大人の目の届くところに「コット(折り畳み式簡易ベッド)」
テントサイトに着いたらまずテントやタープの設営から! でも、ファミリーで使用するテントは大きさがあるため、一人で組み立てるのは困難なものがほとんど。組み立て中は長いポールやペグなど、小さな子どもが触ると危険なものも多く、安全なところで子どもを待たせておく必要があります。
そんなときにあると便利なのが、コット(折り畳み式簡易ベッド)! 設営に邪魔にならない、大人の目の届く安全な場所にコットを広げて、子どもに「この上にいてね」と伝え、ぬり絵やお絵描き帳、お気に入りのおもちゃなどを渡しておくと、しばらくの間大人しく遊んでいてくれますよ。
夜になって子どもが先に寝てしまったとき、暗いテントに一人で寝かせるのはちょっと心配。そんなときには大人の目の届くところに置いたコットに寝かせておくことができると安心ですよね。
子どもが大きくなってからも荷物の仮置き場にできたり、ちょっと横になりたいときにも、コットは1つ持っていると便利なアイテムです。ロータイプとハイタイプの2種類あり、組み立て方は各メーカーによって異なります。ロータイプはコンパクトに収納できる軽量のものが多いので持ち運びはラクですが、地面に近いため草や虫が気になることも。重さも物によって大きく異なりますので、お好みで選んでみてくださいね。
【その2】暗くなったら迷子予防にも「ペンダントライト」
キャンプ場では慌ただしくときが過ぎ、林間のサイトでは特に陽が傾くとあっという間に薄暗くなってきてしまいます。自然の地形を利用したキャンプ場も多く足元が見えないととても危険なので、夕方以降の明かり対策は重要。できれば家族で各1つずつライトを用意したいものです。
子どもには、首から下げるタイプの「ペンダントライト」がおすすめ。暗くなってからは常に光らせておくと、大人から見たときに子どもの目印にもなりますよ。
子どもが使用するものは、紐が引っかかってしまったときに簡単に外れたり切れたりする仕様のものを。ペンダントライトの明かりは子どもの姿を確認する補助にはなりますが、明かりだけに頼らず、必ず子どもから目を離さないようにしてくださいね。
【その3】オシャレと目印を兼ねた「デコレーショングッズ」
アウトドアグッズは基本的にシンプルで、ナチュラルなアースカラーのものがほとんど。キャンプ場に同じような色形のテントがズラッと並んでいる光景は、あまり面白みがありませんよね。テントには流行もあるので、お隣のテントと被ってしまった!なんてことも。
せっかくのキャンプですから、子どもといっしょにテントサイトの飾りつけを楽しんでみませんか? キャンプ場の“我が家”がかわいく映えると、気分も盛り上がりますよ!
百均で売っているガーランドを下げるだけでも十分かわいく映えます。さらに光るタイプのライトを取りつけると夜もかわいく、我が家の目印にも。取りつけには、簡単に使えてキレイに剥がせるマスキングテープがおすすめ。飾りといっしょにマスキングテープを保管しておくと持ち忘れ防止になりますよ!
【その4】急なトイレにも対応できる「サンダル」
キャンプ場によっては雑草が長く伸びている場合があり、刺されると腫れてしまうような虫も多いので、キャンプでは長ズボンに靴下、運動靴が基本です。
しかし子どもはテントの中に入ったり出たりを楽しむもの。運動靴では、子どもにありがちな「急なトイレ」のときに、すぐに駆けつけられず失敗してしまった!なんていう事態にもなりかねません。そこで、外に長くいるときには運動靴を、荷物を取ったりトイレなどのほんの短時間の使用には「サンダル」を、と使い分けができると便利ですよ。
荷物を置くテント内への行き来や夜間のトイレ用にも、家族で各自一足ずつのサンダルを持参することをおすすめします。ちょっとしたものですが、ないととても不便なので、筆者の家では積み忘れ防止のため、キャンプのときは真っ先にサンダルを車に積んでいます!
【その5】汚れたときにすぐ洗えて便利な「水タンク」
キャンプ場を元気に遊びまわる子どもは、土を触ったり転んだりで泥だらけ。その汚れた手で平気でお菓子を食べようとしたりするので、「ちょっと待って!」ということがありますよね。しかしキャンプ場では大人もやることが多く忙しいので、毎回子どもの手洗いに付き添うのは大変。さらに今は、除菌ウェットティッシュが手に入りにくいという状況です。
そこでおすすめしたいのが「水タンク」。蛇口つきのタイプなら、子どもも一人で手が洗えて便利! 炊事場やトイレから遠いエリアのサイトになってしまうこともよくあるので、ちょっと手が汚れてしまったときにすぐそばに水の蛇口があると、大人も「あってよかった!」と思う場面が多いです。
水タンクを設置する場所は、使った水が流れて不便がでないところを選んでくださいね。適切な場所がない場合もあるので、排水を受け止める用の折り畳み式バケツをセットで持参するとより安心ですよ。
さらに「これもあったら便利!」なもの
夏キャンプの大敵は“暑さ”。低地の日当たりのよいキャンプ場では特に、熱中症対策は欠かせません。
冷感生地を首に巻くタイプの「ネッククーラー」や、人気の「ハンディー扇風機」なども活用して、定期的な涼みタイムを設けるよう心掛けることが大切です。AC電源付きサイトの場合には、「サーキュレーター」や「小型の扇風機」を持参するのもおすすめ。
逆に、高所のキャンプ場の場合は、日が暮れると夏でも急激に冷え込むことがあります。夏だからといって油断せず、必ず家族分の「トレーナーや羽織りもの」を持参してくださいね。
「バスタオル」は拭いたり、羽織ったり、タオルケット代わりにしたりと、小さな子ども連れの場合はいろいろな用途に使えるので、何枚か持っていくと便利です。山の天気は変わりやすく、夏キャンプでは夕立があることも。どんなに天気がよくても、「傘」も一本は用意しておくと安心ですよ。
ここでご紹介したものは、なくてもほかのもので代用が可能ですが、子どもたちと安全に楽しくキャンプをするために「あったら便利」なグッズをピックアップしました。
キャンプは荷物が多いので準備から大変ですが、自然の中でのびのび遊ぶ子どもの姿を見たらきっと、来てよかった!と思うはず。
共用スペースでは気を抜かず、「新しい生活様式」に基づいた新型コロナ感染予防対策もお忘れなく。この夏はソーシャルディスタンスが可能なキャンプで、“休日の外時間”も家族で安全に楽しんでくださいね。
文/鈴木杏
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