ペットロスが長期化してしまう原因は?
ペットロスカウンセラーとして活動していると「ペットロスから立ち直るのはどのくらいの期間が普通?」とクライアントから相談されることもあります。
何が普通かは人それぞれでペットロスの症状についても個人差があるため、人と比べる必要はありません。
しかし1年以上ペットロスの症状が続く場合には、心療内科などの受診が必要とも言われています。
多くの人は1年以内にはペットロスの症状から抜け出すことができますが、中にはペットロスの症状が長期化してしまう人もいます。
「ペットとの関わり方や愛情が深かったから」という意見もよく耳にしますが、実はそれだけではありません。
ペットを失った人に対して「泣かないで」と声をかける方がよくいます。
飼い主を思ってこそ出てくる一言ですが、実はこれこそペットロスを長期化させてしまう大きな原因となることもあります。
ペットを失った辛さや悲しみを周りに共感してもらえないと、負の感情を自分の中に溜め込んでしまい、ペットロスが長引いてしまうことが多くあるのです。
ペットロスを長期化させないためにも、泣きたいときにはたくさん泣いて、「辛い」「苦しい」という気持ちを表に出すことが大事。
大切な家族を失ったんですから、悲しくて泣いてしまうのは当たり前のことです。
我慢せずにたくさん泣きましょう。
周りの人は、声かけに困ってしまうと思いますが「泣かないで」という言葉は避けて「そうだよね、悲しくて辛いよね。泣いてもいいんだよ」と、ペットを失った人の気持ちに寄り添ってあげることが大切です。
それでも、ペットロスの辛さをなかなか理解してもらえず、周りの人にも話しづらいと言う飼い主も多いです。
そんなときはペットロスカウンセラーを頼りましょう。
動物病院やペット火葬で紹介してもらえる場合もありますから、どうしても辛いときはひとりで抱え込まずに相談してみてくださいね。
ペットロスには時間をかけて向き合う
「ペットロスから早く抜け出すにはどうしたらいいのか?」、「ペットロスにならないためにはどうしたらいいのか?」という質問もとても多いです。
極論ですが、ペットロスにならないためにはペットを飼わないことです。
後悔しないようにとどんなに大切に育てていても、いざお別れのときが来ると辛くて悲しくてどうしようもない気持ちになります。
それはもう仕方のないことで、当然のことです。
ペットロスから早く抜け出したいと思う気持ちもとてもよくわかりますが、もがけばもがくほど辛く苦しい気持ちが深まってしまうこともあります。
最愛のペットがいなくなってしまっても、それまで築き上げた愛情がなくなるというわけではありません。
無理に立ち直ろうとせずに、ゆっくり時間をかけて、ご自分やペットと向き合っていきましょう。
「自分もペットも本当に幸せだった」と心から思えるようになったそのときに、ペットロスから抜け出すことができるのです。
ペットを失うことは本当に辛くて悲しいことです。
でも、ペットロス経験者に「動物を飼ったことを後悔しているか?」と聞くと、みんな迷わずに「いいえ」と答えます。
それくらいペットと暮らした日々はかけがえのない幸せな時間だったということです。
ペットロスで悩んでいる人も、今ペットと暮らしている人も、最愛のペットに対して「たくさんの幸せをありがとう」という気持ちを大切に過ごしていけたらいいですよね。
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