女性にお金の教養が必要な理由
就職、結婚、出産、育児、介護…。
女性のライフスタイルは、人それぞれ何を選択するかによって大きく変わりますよね。
結婚して老後は夫婦で過ごそうと思っていた人が離婚してシングルマザーになったり、子育てが一段落したと思ったら親の介護をしなくてはならなくなったり……。
女性の場合、健康であってもホルモンのバランスなどで体調が変わったりと、体の変化による影響もあります。
様々な想定外の出来事が起こり、女性のライフスタイルは大きく変わることがあると山本麗子先生も指摘されています。
厚生労働省によると、2018年の日本人の平均寿命は女性が87.32歳、男性が81.25歳。
今はご夫婦で子育て中という方も、平均寿命から考えると老後はひとりになる可能性の方が高いのです。
だからこそ、女性にとってお金の教養は特に大切。どのようなライフスタイルの変化にもうまく対応するための基礎知識はもっていて損はありません。
女性のためのお金の基礎知識
女性のためのお金の基礎知識として大切なことは、自分の希望するライフスタイルにあったお金の知識を深めることです。
・お金をどう使えばいいかという使い方
・お金をどう貯めたらよいかという貯め方
・お金をどう稼ぐかという稼ぎ方
・お金をどう増やすかという増やし方
様々なお金のアプローチ法がありますが、自分はどの方法を伸ばして行きたいのか考えてみましょう。
例えば、「毎月クレジットカードの支払いが多すぎて家計管理がうまくできない」という方は、まずはお金の使い方に関する知識を深めた方が良いと言えます。
「マイホーム、教育費、老後などに備えたい」という希望が強い方は、お金の貯め方や増やし方についてしっかり知識をつけた方が良いと言えます。
「シングルで独身、もっとキャリアを身につけたい」と思うならお金の稼ぎ方についての知識を身につけても良いでしょう。
山本麗子先生も、どの分野に興味があるかは人それぞれなので、自分に合った教養を身につけることが大切とおっしゃっていましたよ。
老後に2000万円貯めるには?
老後までに2000万円の貯蓄が必要という言葉を聞いて、「そんなに貯金なんてできないよ…」と焦ってしまった方もいるかもしれません。
老後に2000万円を貯めるとすると、どのような貯め方があるのか考えてみましょう。
現在30歳で60歳までの30年間で2000万円を貯めたい場合の試算をしてみましょう。
<定期預金で貯める場合>
月々の積立額は55,539円。(大手銀行の定期預金の金利0.002%で試算)
<貯蓄性のある保険で貯める場合>
月々の積立額は43,280円。(終身保険 解約返戻金つきの保険で試算。満期直後ではなく、数年後に返戻率が100%を超える保険商品で試算)
<積立NISAなど投資商品で貯める場合>
月々の積立額は34,321円。(年3%で増えた場合で試算)
30年間で2000万円を貯めるという同じ条件でも、貯め方によって必要な金額は大きく異なるのです。
リスクなく現金だけで貯蓄を作ろうとする場合と、多少のリスクを負った上で保険や計画を立てるのでは資金の計画の立て方にも差が出ます。
これは、筆者が山本麗子先生のお話を聞いた後、実際に講座とは別のパターンでオリジナルに試算をしてみたものです。
特に、投資などの商品は何%で増えていくかという運用利率によって結果が大きく異なります。
今回は仮に3%でやってみましたが、山本麗子先生が計算されている5%の利率で試してみるなど、複数の利率で計算してみると勉強になります。
実際にどのような選択をするかは自由ですが、まず前提条件としてこのような差があるという事実を知らないことがお金に関する大きなリスクなのです。
いかがでしたか?
女性のためのお金の教養は、最低限の知識を持っているだけでも、これからの生活や行動を変えることができます。
知らないというだけで損をすることもたくさんありますから、様々なお金に関する知識を身につけるだけでもお得ですね。
何も分からず不安になるよりも、小さな知識の積み重ねを続けていくことで、将来の不安も減らすことができるはずですよ。
文/あき(2年間で350万貯めた!ズボラ主婦の節約家計簿管理ブログ)
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。