屋内の熱中症を注意!
どんな熱中症があるのか
パターン1:スポーツをしている最中→10代に多い
パターン2:肉体労働をしている最中→40代以上に多い
パターン3:日常生活の中で→60代以上の高齢者に多い
パターン1と2の熱中症を労作性熱中症と言います。
もともと健康であった若年から中年の人が、屋外の暑さに身体が対応しきれず急激に熱中症になるという例がほとんどなので、比較的すぐによくなることが多いと言います。
しかし、パターン3の日常生活の中で起こる高齢者の熱中症は非労作性熱中症とされ、家の中であることが多いと言われています。このパターンは、エアコンをつけずに猛暑日、熱帯夜と一日中室内の温度が下がらないことから、数日以上かけて徐々に症状が悪くなっていきます。さらに、もともと老化による基礎疾患を抱えていることもあるため、治りにくい傾向にあります。
夏の暑さ対策として、窓を開けるだけ、扇風機だけでは大変危険です。エアコンを適度に使って室内の温度を適切に調整することが熱中症対策には大切なのです。
熱中症かもと思ったら?
①意識があるか確かめよう
→ない場合はすぎに救急車
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②意識がある場合は、涼しい場所に避難。
服をゆるめ、首、脇の下、股関節のあたりを冷やそう
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③水分を自力で飲めるか確かめよう
→飲めない場合はすぐに医療機関へ!
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④飲める場合は水分・塩分を補給しよう
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⑤ここまでで症状が良くなっているか
→良くなっていない場合はすぐに医療機関へ!
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⑥症状が改善しているようなら、そのまま安静にして充分な休息をとりましょう。
コロナ対策にマスクは欠かせない
2020年夏、新型コロナウイルス感染症は検査数の増加により、感染者数は増加。経済活動を再開させていることから若年層が多く、重傷者は少ない傾向にあります。しかし、今後そういった感染者、無症状感染者がリスクの高い高齢者や集団生活を送っている子どもたちに感染させる危険性もあるため、まだまだ感染予防の対策が必須となっています。
感染予防に大切なことは3密を避ける・手洗いうがい・消毒・マスク・換気だと帝京大学医学部附属病院の三宅康史先生は言います。
・症状がなくてもコロナ感染の恐れがあることを理解する
・飛沫予防にマスクをする
・手洗い、消毒で粘膜からの感染予防をする
・飛沫をかぶる場所に近寄らない
・飛沫の飛び交う場所に15分以上いない
・換気をして空気を入れ替える
マスクによる熱中症に気をつけよう
感染症対策に欠かせないマスクですが、マスクをしていると、マスク内で温まった空気を吸うことになるため、必然的に体温が上昇してしまいます。また、マスクという壁を隔てて空気を吸っているため、いつも以上に体力を使い、軽い運動をしているのと同じ状態にもなっています。こういったことからも体力を使い、体温を上昇させてしまっているため、熱中症のリスクが高まります。
夏のマスクとして通気性のいいマスクを売り出しているメーカーもありますが、通気性がいいものは飛沫も通過してしまうため、感染症予防ができているとは言えません。全国マスク工業会のマークのついたマスクを使用すると安心です。
しかし、しっかりと感染症予防のためにマスクを着けていると、どうしても息苦しく、熱中症のリスクが心配です。
マスクは人が多い場所、人と長く話す環境にあるとき、飛沫をかぶりそうな場所では必須ですが、外せるときにはしっかりと外しましょう。また、外せる場所に一時的に逃げ込み、休憩をするのも大切です。
コロナ予防に欠かせない換気
感染症予防に欠かせない手洗い、マスクなどに並んで大切なのが換気です。室内での熱中症予防のためにエアコンを作動させていても、じつは、換気はできていません。ほとんどのエアコンは室内の空気を吸って、温めたり、冷やしたりしてはきだす仕組みなので、換気はできていないのです。
24時間換気システムをいつでもONに!
2003年以降に建てられた家であれば、必ず24時間換気システムが入っています。浴室の換気扇のスイッチを確認してみましょう。
24時間換気のスイッチをいつもONにしておいてください。
窓を開けて換気
窓開けで換気をする時は、1か所の窓だけでなく、2カ所の窓を開けることで空気の通り道ができて効率的な換気ができます。窓から風が入る場合は、窓を開けましょう。2つの窓は対角線上にあるとさらに効率的です。
換気は1時間に10分間を1回するよりも1時間に5分を2回する方が効果的。
ウイルス対策だけでなく、私たちが吐き出した空気中の二酸化炭素やハウスダストなどの汚れた空気入れ替えてくれるので、集中力アップやアレルギー対策としても有効です。
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